『中央線ドロップス』リア充の憂鬱

なんとなく表紙買い。中央線沿いの都会人たちのあまり幸せじゃなさそうな話。リア充も色々たいへんらしい。ラブコメのラの字もねぇよ。

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基本情報

短編集。といっても一つ一つの短編に繋がりがある系なので、短編集とも言いづらいか。作者の元町夏央はこの作品で初めて知った(というか初単行本らしい)ので予備知識無し。

だいたいこんな感じ

時々読んじゃうんよなこういうの。どの話も救えないし、なんとも後味が悪い恋愛話。セックスレスになった若夫婦とか、彼女が新興宗教に入れ込んだとか、大人に弄ばれた女子高生とか、だいたいそんな感じ。

でも人生は続くって感じで、それぞれの生活を決して否定的に描いているのではなく、一つの足あととして、どこか感傷的に描いている。たとえみんな変わっていったとしても、何も残らないわけじゃないんだ、という感じ。だから胸糞悪いってほどでもないんだけどね、でも後味は悪いな。

俺にはこういう世界がリアルなのかどうかよくわからんのだよ。なにせリア充とはまったく縁ない世界で生きてきたもんでな。ただ最初のセックスレスになって妻寝取られる夫の話はきっついな。あれはありそう。

ちなみに一話だけぶっ飛んだのがあって、その話のためにギャグのタグを付けようか悩んだ。ありゃなんだ。

総評

ラブコメばっかり読んでると脳が腐るかんね、たまにはこういうのも合間に入れるといいんよ。ただ一つだけ、正直あまり中央線要素を感じなかったんだけどそれは俺が田舎民だからなのか、地元の都会人は感じるのか、どうなんだ。

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