作・今井ユウ。2015年1巻、2017年6巻。次巻7巻最終巻(既刊)。
ラブコメ的には4巻をピークに、後はなんだかちょいエロコメディ的展開がひたすら続き、本巻もそうであった。そして猫屋敷はちょっとしたNTR展開まで起きて、当て馬系幼馴染としてそのポジションを確かなものにしていく。
ということでラブコメ的には微妙。年増は相変わらず魅力的なんだがクソ女教師の出番も少なく、ミュウが癒やしである。また、ちこたんは今回こわれるが、以前のような凄惨さがなく寂しい。
以下6巻感想。
猫屋敷NTR展開来た!……と思ったが
開始早々、猫屋敷のエロい展開。そしてまさかのNTR展開。いや、寝取られないけどさ。いっそ本当に寝取られたらよかったのに、とちょっと思ってしまった。
猫屋敷は可愛いけれど、もう既にラブコメヒロインとしては死んでいると言っても過言ではない。だからこそできることもある。似たような状況だなと思ったのが『変女』で、この作品も当て馬系幼馴染が登場し、4巻くらいでラブコメ的な決着がついてしまい、おいこの後幼馴染どうすんだと思っていたら、なんかむっつりさんとして最新巻(6巻)ではその才を開花するという独自路線を歩み始め、おおーと思った記憶がある。
猫屋敷も、ラブコメ的な勝敗は既に前巻でついているといってもいい状況なので、独自の道を歩んで欲しいなぁと個人的には思っていた。それで、公衆の面前に半裸晒すのも、あからさなエロ展開も、そして始まった寝取られ展開も、けっこうニヤリとしながら読んでいたのだが……結局元鞘に。つまり、寝取られ直前までいくという、ラブコメヒロインとしてはこれ以上ないくらい株のストップ安を見せて終わっちまった。。。エロコメ的にはアリアリなんだけど、ラブコメ的にはちょっと、いや、だいぶつらい。
ラブが薄い
結局ちこたんかーと思いつつ、最近あまり壊れていなかったちこたんだが、本巻では壊れる。壊れるんだが、最初の頃の見ているだけで痛くなるような描写はなりを潜めてしまったので(それなりに血を吹いているので、まったくないわけじゃないのだが……)、これも少し味気ない。
また、主人公の桜坂は桜坂で、作中で揶揄されるような、典型的な優柔不断型ラブコメ主人公に落ち着いてしまっている感ある。声フェチ設定あまり意味ない模様。
総じて、カップル感が微妙なんだ。いや、猫屋敷を取り戻す過程で、猫屋敷のために亮平が頑張るの嫌だな程度のジェラシーはするのだけれど。うーん。
元々、ちこたんの盛大な死にっぷりがよかった漫画で、ラブコメ的にはどうかな?と思いつつ読んではいたのだけれど、4巻に猫屋敷が想いを爆発させたあたりで、おおこれはきた!と思ったんだが、結局5巻で微妙な結末を迎え、そのまま尻すぼみした感じだ。
作中でさりげに宣伝されていた前作イモリ201は、同じようなちょいエロ系のギャグ多めのラブコメだったけれど、あれは主人公の川島とヒロインの井森が、カップルとしてもよかったんだ。でも桜坂とちこたんは、一応ラブコメしているものの、カップルとして微妙だ……。
ただブルマ姿を気に入っちゃった年齢不詳のミュウは相変わらず魅力的であった。クソ女教師こなっちゃんの出番一瞬で悲しい。
次巻で最終巻らしい。むー、イモリ201のような勢いをもって終わってほしいぞ。
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