作・りょん。2023年3巻。
薄々感じていたけどヒロインは黒木くんだった。イケメンにモテモテはさすがに笑う。俺はけっこう好きだったけど、その後出番さほどでもないし読者人気は微妙だったんだろうか。まぁ実際誰需要なんだよ感はなくもなかった。
以下黒木くんはだいたいけだるげな3巻感想。なんだかんだで俺こういうの好きだわ。
彼はヒロイン
妙に楽しんでしまった。2巻までは割とスッと読んでいたんだけれど、この3巻はだいぶ楽しんだ。なんだろう、何が違うのかな。俺の気分かな。そうかも。
まぁでも、黒木と地原さんの二人の距離感がいい感じになっているのはだいぶあるよな。黒木は非常に地原さんを意識しているし、また地原さんからの距離感はミニマムに近くなっている。インファイトになったことで面白みあがったのはあるし、また地原さんの粘着質なところもよかったね。
ただ地原さんのライバルがイケメン二人だったのはさすがに笑う。っていうかライバル出現するの地原さんのほうかよっていう。完全にヒロイン黒木くんで草。
唐突なイケメンに(黒木が)モテモテ展開は俺はけっこう面白く読んだものの、読者層合ってるのか大丈夫かという妙な心配はないでもなかった。かなり濃いキャラだった割にその後の出番少なめな気がするのは、やはりターゲットに合わなかったのかというのは穿った見方であろうか。それとも4巻からはバンバン出てくるのか……。
一番になりたい
地原さんについては、当初まつげ長そうという以外特別地雷要素を感じなかったが、一番の関係になりたがりなのは確かに地雷要素といっても差し支えないかもしれない。特に同性の友達に対してライバル意識を燃やすのは非常にめんどくさい。友情と恋情の区別がついていない恋愛幼稚園児なのはきっとそうなんだろうけれど、相手が女子だったらさらに面倒臭い反応をすると思われるし、まぁこれは地雷要素かな。
というか男子二人もその点はけっこうめんどくさい性癖持ちで、男同士で俺が一番の友達だと競いあうのはまぁまぁキモいんだが、イケメンなので許されている感あり。せっかくカッコいいんだから普通に恋とかしなさいよもったいない。まぁでも黒木が女子にモテモテだと鼻白む気がするから、物語的にはこれでいいのかもしれない。
クラスメートとの距離感はよくわからん
若干よくわからないのはクラスメートたちとの距離感である。クラスメートが黒木と地原さんをどう見ているのか、イマイチよくわからない。本作はモブキャラ基本目無しと、わかりやすく周囲は賑やかし、ではあるのだけれど、そうは言ってもクラスの中での立ち位置は二人の立ち振る舞いにも影響を与えるところなのでそれなりに気になるのだが、そういう目で見ているのかいないのか。少なくとも、特別な関係であるようには思われているようだが。
一方的インファイトよし
まぁでもアレかな、やっぱり一番は、黒木が自己肯定感の低さもあって、美人さんの地原さん相手にちょっと引いている面があるのに対し、地原さんが友達いないさんの本領発揮で過度なインファイト食い気味なのが、面白い距離感、ってことなんだろうな。黒木からの距離感が変わると、またちょっと変わってくるかもね。
4巻はまたそのうちに。
コメント