作・宮原るり。2018年全11巻完結。……完結。1巻が2011年だから八年か……お疲れ様でした。
手だけうつった10巻から、ついに全身表紙に出た宇佐くん。最後はきっとそうなると思っていた人も多かったはず。感無量やわ。見ているとこう……やるせなくなる。
いや、完全無欠のハッピーエンドなんだけれど。幸福感あるのだけれど。同時に、喪失感がある。この気分は、昔遊んでいたRPGのエンディングを見た時の気分に近い。もうこの物語の先は見られないんだなぁっていう。
以下、最終巻および全11巻の感想。
ラブコメ読んでニヤニヤしたい。俺はもうダメだ。
作・宮原るり。2018年10巻。
宇佐律付き合いました。からの10巻。
この二人は付き合ってからも問題山積なんじゃなかろうか、と思っていたのだけれど、割とそうでもなく、つつがなく送られる日々。確かに、考えてみれば付き合い始めてから起こるであろう気持ちのすれ違いなどを一通りこなした上でのお付き合いなので、まぁ問題らしい問題は起こらないのかもしれない。
というわけだからなのかどうか、今二人の前に立ちはだかるのは進路という非常に現実的な話なのだった。こうなってくると、物語は浮ついたラブコメ色ばかりでなく、人生論的な色彩を帯びてくるのだよなぁ。
まぁでも、そこまでいって初めてラブコメの完成形なのかもなー…とも思う。以下10巻感想。
原作・宮原るり。2014年ドラマCD。アニメ化された勢いで作られた?
原作の話をそのまま起用。河合荘の雰囲気がよく出ている。佐久間とか出てくる話。あと麻弓さんのプチ同窓会チックな飲み会話。
声だけのドラマCDだと、宇佐くんは平常運転にしても、表情と仕草で攻める律ちゃんの可愛さは微妙に表現しきれない感じ。シロさんの奇行も目に見えないせいかあまり目立たない。その分誰よりも目立つのが麻弓さん。麻弓さんの印象しか残っていない。麻弓さん関係は作者さんの生々しいところが存分に発揮されるだけに、なんだか普通にドラマみたいだなと思った。そもそも律ちゃんの顔がいいから始まったラブコメでもあり、妙にリアルなところのある漫画、というか作者さんである。
以下そんなドラマCD感想。
作・宮原るり。2011年1巻より、2017年9巻。
ついにここまで…宇佐くんだけでなく律ちゃんも頑張った。人のいるところじゃ読めないねこれ。読み始めたが最後、巻末までノンストップでニヤニヤニヤニヤ。しかもニヤ度右肩上がりの天井知らず。
青春の迸りがあまり眩しくて、もはやシロさん程度のサングラスでは到底防ぎきれず目が焼けそうになるのを、麻弓さんが身を呈して影を作り読者を守ってくれている。麻弓さん素敵。麻弓さんにもロマンスの光は差し込んでいるのに、本人が気づく日はくるのだろうか。
こんなにも祝福したくなるカップルのラブコメはそうそうない。読み終わった後は何かありがとうという気持ちになった。何に感謝したのかはわからない。以下9巻感想。
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