作・松本ナミル。2016年1巻、2017年3巻。
1巻読んだ時点では、変態系彼氏彼女ものとして期待したが、2巻ではちょっとハーレムものっぽくなってしまったのでちょっとうーんと思っていたのだけれど、3巻になってまた彼氏彼女感が出てきた。よかった。
ただ、やっぱり一番彼女っぽいのが幼馴染の雫というのはどうなんだろう。オマケ漫画の雫が彼女だったら編は、これが本編でもよかったんじゃなかろーかと思うほどで、面白かったんだがそれがいいのか悪いのか……。
ってかこの漫画の世界観だと、香坂の変態度って実はそんな高くないよな。そんな3巻感想。
ホモから彼氏を守れ
今回よかったなーと思ったのが、香坂の彼氏防衛戦。闇に潜むホモ・星川の襲撃に備える香坂の落ち着いなさっぷりがよかった。ホモキャラから彼氏を守る展開ってあんまないね。本来守るべきはずの彼氏が守られ対象になる逆転が面白いと思うんだけれど。昔読んだモリタイシのいでじゅう!でそんな感じの描写あったけど、俺の記憶だとそれくらいかな。
ノーパンデートとかいう変態プレイもあったし、彼氏彼女っぽい話が多かったのはよかったな。やっぱりせっかくのカップルものはそうでないと。
まぁサブヒロインがいっぱいなのも相変わらずではあるんだが。そしてまた、そいつらの変態度が香坂に劣らず…というより、こいつら見てると香坂が普通に見える。
特別編が面白いけど
サブヒロイン勢筆頭の、幼馴染・雫と、篠崎がもしも付き合っていたら…という特別編が描き下ろしである。ちょっとエロい幼馴染ものとして王道に面白く、なんだったらこれが本編でいいんじゃないのかとさえ思ったのだけれど、それはいいのか悪いのか。
香坂がマジメを変なベクトルにこじらせたのに対し、雫は無理にお姉ちゃんぶろうとした結果、方向を間違えてしまった、という感じだが、その性根はウブでマジメというところは共通してるんよな。
とはいえお姉ちゃんぶりかたを間違えた幼馴染ものは見たことある気もするし、香坂メインヒロインは間違えてはいないのか……。けれど、雫は雫で良く出来ているだけに、同じ漫画内で展開されてしまったのが自分的にはどうにも惜しい気がする。だからこそこうして特別編で楽しませてくれるのかもしれないが…。
なんにしても、2巻より彼氏彼女っぽい感じが出てきたのは嬉しい。4巻期待したい。