『その着せ替え人形は恋をする』16−39話(3-5巻分)感想:性の悦びを知った新菜調教日誌

その着せ替え人形は恋をする 5, 福田晋一, 2020-05-25

最低な記事タイトルでこんにちは。前に記事を書いた時から随分経過してしまいましたが……。

ラブコメ度が非常に上昇しておりますね。五条くんと海夢の仲も進んでいるようでなにより……ってか海夢ベタ惚れだな?まぁこの二人の場合そうでないと進展しないと思うが。あと若干全方位気味にフラグたてている気もしなくもない。

レイヤーは関心がないので、知らない世界を垣間見えるという意味でもけっこう興味深い。本質的にはボディビルとかと近いんだろうか。でもボディビルがどこまでも自分の追求であるのに対して、レイヤーは二次創作の側面もかなり強いから、また違うか。色々なジャンルの交差点だなぁと思う。

以下健康になれると噂の3-5巻分感想。性の悦びを知りやがって!

目次

前回記事

オススメ文

本作は以前にも記事を書いていたのですが、続きもいいよ!とオススメいただいておりました。

最近やってるところも面白いよ!って紹介です。
アニメの二期の範囲と思われる6-9巻あたりは絶対読んだほうがいいです!

ユウさん

その6巻まで辿り着いてない状況で、なんかこういつもの感じです。

既にもうだいぶラブコメ極まってきてるなという感想でしたが、ここからさらにヒートアップするんですかね。方向性としてはひたすらカップリングを深める方向と多少修羅場ったりする方向性があるかなと思いましたが、ここまでの印象だと前者なのかなぁ。

健康の秘訣を知ってしまった新菜の明日はどっちだ

まぁ基本的には海夢ちゃん新菜にベタ惚れやねっていう話ではあるんだけれど、個人的に感慨深かったのは海夢ちゃんの下乳でなにかわかってしまった新菜だった。よりによってそこかいという感じだが、いやなんかこう……よかったなと思った。でも五条くん自慰とかしたことなさそうに見えるんだが、ちゃんと発散できているのだろうか、などと最低な心配をしている。いやなんかずっと悶々してるやん彼……。

なんだその幸せな健康法

「健康的な下乳を見ると健康になれる」か……

なるほど……わかった気がします……

なるほどー……

なるほどじゃないよ。あまり健康そうに見えないけど大丈夫かいや健康の証か。はい男の子。

個人的にこのシーンめっちゃフェティッシュだと思うんだけどどーですか隊長。

らぶらぶしてるよ

まぁ読者の神視点だと何の心配もないのだけれどね……。本作はオタギャル海夢が新菜にぞっこんだし(ぞっこんってもしかして死語なのかしらん)、新菜もまた無自覚なだけでその気持ちは既に恋心と言って差し支えのないものだから、ラブコメの条件は十分満たされており、後はいかにして本人たちが照れやあるはずのない拒絶の心配を乗り越えていくのかというフェーズに入っている

サブヒロインも充実しており、彼女らともフラグをたてているようには見受けられるので、そこのところで何かあるかもしれない?ってくらいだろうか。でも五条くん絶対海夢が好きだからなぁ。なんかここ最近立て続けに花火大会イベント読んでいる気がする。

二次創作としてのコスプレ

ところで僕はレイヤーには関心がないのだけれど、こうして読んでいると色々な文化の交差点なのだなと思う。コスプレ自体は仮装や概念的なモノマネまであり、ハロウィン的なものも含めると必ずしも二次創作とは限らないだろうが、まぁこの文脈では二次創作としてのコスプレに限定したい。

自分そのものを表現の素材の一部とするのは、二次創作なの中でもかなり特異な部類に入るのではなかろうか。オタク界隈はどっちかっていうと自分に無関心な人が多いし(偏見)。

まぁでも、好きなキャラクターの真似をする、なんてのは誰しも記憶にあることで、僕は修行をすればかめはめ波を出せると思っていたし、腕が伸びることはなくても覇王色の覇気くらいは使える子はいただろうし、ついでなんで鬼滅でたとえようとしたけど読んでないからわかんねぇや。

しかしレイヤーはそういう在りし日の少年のような純粋な気持ちばかりでもないだろう。まぁ有り体に言えば、承認欲求の文化と非常に近しいところがあるように思う。まぁそれ自体はコスプレに限ったことではないのだが、コスプレを二次創作と見做した場合、小説や漫画、イラストにするといったモノそのものが創作物である活動と比べると、「自分そのものを素材にしている」ことは非常に大きい。そこには創作物としての評価だけではなく、自分個人としての評価も当然ある

なので身も蓋もないことを言うと、元々のルックスという問題は避けることができず、可愛い子はそれだけでめちゃくちゃ有利といえる。まぁとはいえその上で努力は必要なのだし、なにより最終的には何のキャラをやるか次第ではあるので、「好きなキャラをやるか」「似合うキャラをやるか」は本作の中でも語られる問題だ。

ちょっと意外なのは、海夢は正直いかにも好きなキャラやればいいと思ってそうに見えて、案外似合うキャラをやる、なぜなら作品を尊重したいからという、どちらかというとよく出来たオタクのような思想を持ち合わせていたことだけれど、まぁでも海夢のあのルックスで「好きなキャラやればいいじゃん!」なんて言っていたら正直苛つかされる気はする

まぁ基本的に美少女である彼女たちの悩みは、正直現実の生々しさからけっこう離れたところにあるのだろうなとは察する。しかしさすがにこのデリケートな領域に突っ込むような作品ではない。

なのであくまで僕が感じたのは、こういう作品の愛し方もあるのだなぁ、ということだった。

まー二次創作でも作品の愛し方は人それぞれだ。キャラ改変を原作レイプ😡という人もいれば、本編との落差が面白いとか、或る側面を強調することでよりキャラがわかるとか、色々な見方があるもので、そこに正解はなく、ただあるのはファンの不毛なる争い尊ぶべき想いだけ。

しかし本作もそのうち「原作知らないけど可愛い私を映えさせてふぁぼもらうためにコスプレするよ」みたいな「原作知らないけど絶対売れるからエロイラスト集書いて即売会で稼ぐよ」みたいな人のレイヤー版も出てくるのかもしれない。

愛し方はそれぞれだから

無駄にコスプレについて想うところをつらつら書いてしまったが、ラブコメ的なところだと楽しめはしたものの全体的に綺麗なのであまり言うことが無く、それでも何か思うとすれば、五条くんがオタク教育されているのが面白いということだろうか。彼は非常に尖った見方でオタク文化に入り込んでいるが、少なからず皆独特の方向で作品を愛しているものだ。単純に「好き」や「面白い」だけではない言葉で表現される想いを大事にしてほしいものだと思う。オタクの喜びを知りやがって!

ということで久しぶりに読んだのだが、オススメされた6巻には未だ辿り着いていない。次はなるべく早く手に取りたいが。。。

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 若菜君よく耐えるなあ…もっと欲望に正直になっても良いんだよ?(笑)。

  • 更新お疲れさまです。若菜を指すのにネットでよく言われてるのが「オタク女子の理想の男」ですかね。誠実で勧めた作品に偏見を持たず興味を持ってくれて、作品しっかり見てくれて感想もくれる。メイクや服飾スキルも飯スキルも高い、と…。そんな友達男の自分でも欲しいわ!っていうw

    オススメした6巻以降の内容をネタバレ配慮で言うなら人間関係、世界観が広がってくって感じですね。ここまで若菜と海夢の二人でほぼ完結してたのがどんどん広がってく感じかな?

    • 新菜の評価に笑いました。
      背も高くてここぞという場面で頼りがいもありますし、男視点だとオタク趣味に理解があって自己評価の低いハイスペック地味美人みたいな感じかもしれないですね。
      しかも自分のオタク趣味をめっちゃアシストしてくれるw

      世界観広がる方向なんですね。ボチボチ読んでいくかなと思います。

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