『微熱空間』1巻感想:義理姉弟もの、心理描写は丁寧だがその分紙面が足りてない?

蒼樹うめ, 微熱空間 1, 2016

オススメされたメモの消化。

なんか俺好みの感じがしたので、だいぶ前に1巻をポチった記憶があった。そして読んでみたら、なんとなく百合要素が強くてうーんと思った記憶だけあった。

実際、読み直したら、話の筋は完全に忘れていたのに、やけに強い百合要素(片思い)があったのはそうで、これだけ覚えているってことは、やっぱ俺は百合苦手なんだなぁと思ったよ。

ただここ数年で俺自身の漫画の読み方も変わったこともあり、今回はするすると読めた。再婚による高校生の姉弟で、家族愛と異性愛の境界上の関係を心理描写多めに描いたもの。ただ、うーん、全体が見えづらい感はある。ページ足りてない感。以下1巻感想。

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百合要素強め(少なくとも1巻は)

百合だけ覚えてた😂

といっても俺は百合好きではない、むしろ逆なので、好きな食べ物と苦手な食べ物はすぐわかるっていうアレの後者すね。

実際なぁ。家族だけれど異性だということを読者に意識させる役割があるのかもしれないけれど、それにしても片思い百合ってヘビー過ぎない?それをわりと一話まるまる、複数話に分けてやるから、「これもうコッチがメインじゃないの?」って感じがした。

いやもちろん、義理姉弟の家族ゲームも一大テーマではあるんだけれど。しかし、百合に負けているように見えたのは、俺の百合センサーが強すぎるだけなのだろうか……。

たしかに細かいものの

心理描写自体は丁寧な印象で、二人の所作の一つ一つに意味をもたせているのがわかる。家族という立場でありながら年頃の異性ということで、その距離感はラブコメ的には美味しく、それを丁寧に描かれれば、これは胸に来る展開……なんだけれども、ううむ。

なんというか、細かい描写は多いんだけれど、その割に全体が見えてこないところがある。たとえば、直耶が急に朝はやく出て夜帰りが遅くなるという、かなりあからさまな行動の変容を見せたとき、二人の心理についてはよく描かれていた一方で、真っ先に何か思うべきところがあるはずの親が無関心で、それまで直耶に釘を刺したりなどしていたことを考えると(しかも直接のトリガはそれ)、介入の仕方が中途半端でモヤモヤとした。かといって、みんなの心理をいちいち描いていたらページが足りなくなるのは間違いない。ううん。

結果として、家族ものとして読むと、描写が細かい割に全体が大雑把で、なんだろう、個々のイベントは印象的なんだけれど、全体のストーリーはふわっとしているRPGみたいな感じ。それに引き換え、百合については苦手な俺が読んでもよく描けているように見えて、余計にうーんという。細かな描写を積み重ねる作者さんのスタイルと、二人の狭い関係である百合は合っているのかもしれない。家族ものはもうちょっと広いからね。小説なら、この解像度でも不足なく描けるのかもしれないが…。

丁寧な分スロースターターっぽい感じはするので、続きを読めばその印象も変わるかもしれない、とは思う。とはいえ、ただでさえ楽園コミックスはクソ高いというのもあり、続きをポチるかというと、恐らくBOOKOFFさんの言い値次第である。

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