『暴食のベルセルク(漫画)』1巻感想:王道ファンタジーでござった

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原作 一色一凛, 漫画 滝乃大祐, 暴食のベルセルク(漫画) 1, 2018

なろう系コミカライズ。サブタイトルは「俺だけレベルという概念を突破する」なくていい気もするんだが……。

なろう系のコミカライズということで、正直なところ期待値は低かったのだが、これが驚くほどすんなりと読めてしまった。昔のJRPGにブラック企業っぽい要素を加えた王道ファンタジーが三十代の心を掴む

わかりやすい悪役、特殊スキルをもって底辺からの成り上がり、というのは一つのテンプレートとはいえ、これだけ読みやすいのはストーリーの筋立てがしっかりしているからかと。書き下ろし小説も読んだぞ。

ヒロインはいるものの、今の所あまり目立たない。サービスシーンもなく、今どきのファンタジー漫画よりもよほど王道しているかもしれないとちょっと思ってしまった。以下1巻感想。

なろう系らしいけど

おーおー、これはまた丁寧なコミカライズ。原作はなろう系らしく、例によって底辺からの特殊スキルで成り上がり〜という感じなのだが、けっこうしっかり読めてしまった。コミカライズが漫画として丁寧なのはもちろんだが、原作もきっちりストーリー描かれているのだろうなぁ。

ヒロインは昔のファイアーエムブレムに出てきそうなミニスカ騎士さん。うん、こういうシンプルなデザインのほうがかわいいよね、と思うのは俺の年代のせいなのか。

でもこの後の出番は控えめ。主人公とガッツリ関わるというよりは、憧れのあの子的なポジションなんだろうか。そうすると、そのうちにフェイトとガッツリ組む女の子も出てくるのかもしれない。ファンタジーの王道的に。

いやほんとに……名前なんだっけ?とか思ってしまう程度に出番がなかった。マジでなんだっけ、本当に俺の脳細胞は死滅しているな。

主人公が主人公

しかし主人公の名前は覚えているぞ。フェイトだ。主人公がしっかり主人公していると嬉しいよね。表紙も主人公だし。

魔剣に選ばれる、というのも王道でいいじゃない。聖剣伝説とかテイルズ・オブ・デスティニーとかやってた俺の世代にドンピシャよ。ソーディアン!ステータス表示といい、昔のRPG意識している感じあるよな。ステータスはわかりやすくていいよね。現実世界の能力も数値でわかればいいのにね。

さてさて、主人公フェイトくんのスキルは暴食。これはとにかくお腹が減る……のではなく、レベルは上がらないけれど、敵を倒すとその魂を喰らい、そのステータスがそのまま自分のものになる、という。これかなりの極悪スキルだね。ってことで、フェイトくんは一気になりあがるのです。

が、強いスキルには当然代償もある。作中においては「大罪」と表現されている。……お、これは別に、例によって6つほどは同格のスキルがありそうですな……?

暴食の大罪は、魂の味を覚えると定期的に喰らわねば自我を失うという、魂依存症になってしまうこと。これは序盤ならともかく、後半になるにしたがってしんどくなりそうだね。ソシャゲのレベル上げみたいな

とまぁ、なんとなく不穏な未来を感じさせつつも、とりあえずまずは成り上がりのカタルシスを楽しむ。落ちこぼれの成り上がりストーリーはもちろん楽しいものだけれど、悪役の悪役っぷりが笑えていいよね。1巻時点だといいやつが主人公のフェイトとヒロイン、あとは酒場のおっちゃん(もう出てこないのか?)っていうね。

きっとこの後、序盤で悪役ヅラ晒した連中がひぃぃぃみたいな感じで成敗されるんだと思うと続きが気になるね。でもコミック買うかと言われるとどうしようかね。とりあえず、コミックライドで最新話を読むことにしたのであった。

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