『ぼくたちは勉強ができない』4-5巻感想:先生が好き

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作・筒井大志。2017年4巻、2018年5巻。ぼく勉はぼくべんで良いのだろうか。

考えてみれば受験勉強に恋愛は大敵なわけだから、受験を舞台にしたラブコメはかなり相性が悪いが、なかなかどうして勉強しつつラブコメしている。これだけちゃんと勉強している漫画自体珍しい。

しかしヒロインめっちゃ増える。5人か。多いなぁ。でも先生好きだわ。あざとい先生。髪ピンクなんか先生。

エロスが程々なのもいいと思うわ。以下4,5巻感想。

目次

ヒロイン増殖中

この漫画、最初に読んだ時は理系と文系のダブルヒロインだろうか、と思ったのも束の間、割とすぐに3人目の体育会系娘が現れる。そして読んでいると「え、先生もなの?」。4人目のヒロインはなんと教師枠。現役女子高生に囲まれた男子高校生のハーレム色強いラブコメで、ヒロインに先生がいるのは珍しい。さらに5人目、浪人生。まぁ受験の悲哀を背負った浪人生は、どこかで出て来るかなとは思っていたが…。これで芸術系がきたら、ほぼ受験生コンプリートか。でもさすがにこれ以上増えるのは勘弁。

既に若干飽和中。主人公が好青年なだけに、ヒロイン増えすぎは余計につらい。正直ラブコメはハーレムよりもカップル乱造のほうがみんなハッピーでいいと思うのだが、少年誌系のラブコメはハーレムものが多い。WORKING!!のノリがメジャーどころにも流行ればいいのに……。

とはいえ、この漫画の構成だと、どうしてもハーレム構成になってしまうか。主人公がティーチングして、ヒロインが教わる、という構図なので、どうしても1対多。

それに受験に恋愛はご法度である。いや別に恋愛しても構わんのではあるけれど、付き合い続けているならともかく、少なくともわざわざこの時期に新しく恋人作るのはね。ちょっとね。真面目に受験する層なら、そこは一歩引くよなぁ。

ということで、この寸止め恋愛ハーレムがうまい具合のバランスなのかもしれない。だいたいジャンプ系のラブコメは「ハッキリセェや!」と言いたくなるものが多い中、まぁ決めらんないよね、と自然に思えるのは珍しい。

みんないい子だけど

最後は誰か一人が選ばれるのだろうか。もっとも、既に文乃はヒロインレースから脱落しているようにしか見えないのだが……。いや、一応まだ残ってはいるのか。しかし他二人を応援する立場を買って出てしまって、このポジションから逆転するってちょっと考えづらい。1巻表紙では一番目立つところにいるのに。うるかとリズの板挟みになってうんうん唸っている姿が可愛いのは、ヒロインとしていいんだろうか。でも板挟みで悩んだ挙句何故か告白まがいのことをしてしまうのは面白かったな。

5巻時点、一番成幸と関係が(そういう意味で)近いのはリズかねぇ。キスまでしているのはかなり特別。特にこの手のラブコメでキスは一大イベントである。これも人気の証?まぁかわいいよね。でも眼鏡っ娘が一番人気って相当珍しいような。眼鏡なし回があったとはいえ。

ん、それとも幼馴染…とは言えないかもしれないけれど、体育会系のうるか?成幸のことが好きな姿が愛らしい。うーんでも、彼女は人気ありそうだし、本当に勉強ができない子ではあるけれど、作品テーマ的にちょっと違う気がする。報われてほしいなぁとは思うが。

先生あざとい

俺的には真冬せんせー推し。作中で一番あざとい人やと思うわ。主人公好き好きなうるかよりも、胸がでかくて眼鏡なリズよりも、このポンコツ先生めっちゃあざといあざと可愛い。まぁ理想的なサブヒロインよな。生徒と教師だからくっつかなくてもそらしゃーないわって思えるし、でも話があると嬉しいし。

せんせーは自身のフィギュアに関するトラウマがあるようで、才能を活かさないヒロインたちにはかなり思うところあるようだが、ピークが早すぎるフィギュアと勉学は同列では語れまい。

浪人生はまぁ……可愛いけどこの子もわかりやすくサブヒロインやね。でも自分の彼女にメイド服着せるやつ男を気に入る親父さん大物やね。この漫画、ラブコメでは珍しく父親がたくさん出るのがまたいいところやと思うわ。

これといって印象に残った話はなく、ただただ先生がポンコツ可愛かったなぁという感じなのだけれど、全体として安心して読めるラブコメだ。

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