ちまちま読んでるシリーズ。
表紙は乙女二人だが内容は完全にアスタロトとさっちゃん。強い高津カリノみを感じた。この二人がそんな感じに思えるのはちょっと意外だった。でも確かに一番それっぽい二人かも。いやまぁスレンダー寄りにおムネの話をされるとWORKING思い浮かんでしまうのはあるかもしれないが、それ以上にアスタロトの思い悩み方が。
まぁでもなんだかんだで見た目麗しさや笑顔に惹かれるあたりこちらのほうがだいぶ健全か。高津カリノはなんかこう、もっとフェチな惹かれ方する(偏見)。
以下5巻感想。いったん高津カリノに見えると全体的にそう見えてきた。
アスタロトとさっちゃんが全部持ってった
ベル味醂の話もあるし、俺自身はベルとミュリンが好きだなと思うんだけれど、話としては今回完全にアスタロトとさっちゃんだったなと思う。というか俺正直アスタロトあんまり好きじゃなかったし、なんなら今もあんまり好きじゃないんだけど、でもみんなの中にいるアスタロトはけっこう好きだわ。それは野郎同士の絡みでもそう。この感じがカリノ感の一つだろうか。あのお方の作品なんか毎回、一人一人はちょっと癖が強いなぁと感じるくらいなのに、二人揃うとどうしてこんなにくっつけばいいのにと思わせるんだろうというカップルばかり。
今回、アスタロトとさっちゃんがまさにそんな感じだったなぁ。いやさっちゃんは可愛いけどね。アスタロトはほら……アホだから……。さっちゃんの気持ちにも気づけないし……。
しかしアスタロトがよりによってさっちゃん限定で鈍感なのは、自業自得の面がある。あまりにもいろんな子とお近付きになりすぎていて、偏った学習をしており、彼女たちと全然違うさっちゃんの対応から好意をくみ取れないんだろう。でもその違うところに、自分のコアを見てもらっている気がするんだろうとも思う。アスタロト自身、自分がモテる理由について自覚的だし、悪い気持ちはないけれど、演じているような感覚があるのかもしれない。
さっちゃんもまた、アホタロトがアホだからこそ気兼ねしない面もあるはずだ。本質的なところで自分に自信のないさっちゃんは、ミュリンのような真面目な好青年からもし真剣に思いを打ち明けられたら受け止められないのではないか。アホタロトの軽口めいた「好き」の言葉だから受け入れられるんじゃないかな。
しかしアホ。しかもその行動は軽薄。軽薄なアホの言うことを本気にしてはいけない。いけないが、それでも気になってしまうのは、それが少なくとも本心からのものであることだけは、なんとなくわかるからだろう。
そんなわけで、この二人は普段の立ち振る舞いによって奇跡的にかみ合ったが、まさにそのかみ合った理由故にあと一歩近づけないという難儀なカプである。あとはなにかきっかけだなぁ。
俺自身は割と王道ラブコメ好きだったりするので恋愛お遊戯してるベル味醂が好きだったりもするし、本巻も「いいじゃん微笑ましくて」という感じで読んでいたが、本巻はまぁアスタロトとさっちゃんだったかな、って。
あとやっぱりごっちんはもうちょっと頑張れ。なんかもうマスコット爺のほうが目立ってるから。
おっぱい談義
後書きでずっと胸の話してて笑った。みんなおムネの話するの好き。まぁ胸ネタの多さは高津カリノ感じた理由の一つではあるだろうなぁ笑
しかし巨乳キャラ描くと巨乳好きだと思われるのか怖い。まぁでも確かに、こういうラブコメ系の漫画なんかは特に読んでいて「性癖滲み出てるなー」と感じることはありがちなことではある。それが本当にそうかはわからないし、どうでもいいことといえばそうだろうし、そう思わせるくらいのものを描いたと考えればすごいことなのかもしれない。
ただ本作に関しては、ベルの胸について作者さんのフェチとか感じたことなかったなぁ。言われるまでなんとも思ってなかった。本作だとお風呂回のダンタリオンの足の出し方にややフェチを感じたくらいだ(作者さんのそれかは知らんが俺は感じた)。あとアスタロトの縛られ方にはさっちゃんの性癖が出ていると思っている。
ここまで書いて思ったが、単に読者のフェチを投影してるだけ疑惑もある。性癖を覗く時、性癖もまたこちらを覗いているうんたらかんたら。つまり俺たちみんなおっぱい大好き……ごくり……。
ところでどうでもいいんだけど、この前日本の貧困のリアルっていう本読んでて、その中で何故か発展途上国の男はおっぱい星人ではなくオシリスキーという謎の話が紹介されてたんよ。曰く、「おっぱい?そんなもの何の役に立つんだ?お尻が大きい人のほうがしっかり子供作れるだろう」と、途上国においては子供を作るという実利の面から、男はオシリスキーになるのだ……というような話で、その時は「へーそんなもんか。じゃあおっぱい星人は進歩の証なの?」とか思ったんだが、よくよく考えて見ると単にインタビューされた人たちの性癖がたまたま揃ってオシリスキーだったのでは……?という疑念が拭えない。
好きに理由はいらない(名言)。
積ん読消化
これにて積ん読分はすべて消化。また調達するか……。
そういえば高津カリノ作品も最近追ってないなぁ。また読もうか。最後に読んだのダストボックス2.5の2巻だったマジかけっこう前。でも本作の5巻も2017年だから割と同時期やん笑
カリノ作品はオススメフォームからも投稿もらってるし。また気が向いた時に見るかな。ラブコメ漫画界のあだち充みたいな人だよな。いやあだち充もラブコメ漫画界なのか……?あだち充はもうジャンルがあだち充っていうか……。
コメント
コメント一覧 (2件)
アスタロトが好きになれないのは分かりますねぇ
単体だと女たらしで取っ替え引っ替えしてるから目に付くけど
ネームド連中といる場合は賑やかしになってバランス取れてるというべきか
さっちゃんはアホタロトの前だと卑屈なツンデレになってるので
あと一歩が踏み出せないこの感じが…悶えます
作者さんは天使つきだと後書きは無くなってるのはちょっと寂しいですね…
ベルままだと結構ぶっちゃけてるので
アスタロトは登場時の印象もあまりよくなかったですし、ぶっちゃけすけこまし(死語)だから単体では正直厳しい……。
根は悪くないのと、割とみんなに厳しめの対応取られているからこそ「まぁいいか」ってなってる面はあります。
そんな彼だから性根のところで自己卑下的な傾向のあるさっちゃんは楽な面もあるのかなーとも。
まぁアスタロトの一番良い点はさっちゃんが好きなところなのは間違いないと思います。
天使つきって言うんですね(相変わらず略称を知らない)
そういえばあちらのほうは簡素でした。後書き楽しいのに残念ですね