地味にちょびちょび読んでる。2016年11月初版だからこのサイト作った年なんだよなぁ、いかにもこのサイト好みの作品なのに完全にスルーしてた笑 当時にオススメする欄作ってたら教えてもらえてたんやろか。でも僕のことだから結局数年積ん読しそうではある(うんこ)。
表紙はさっちゃんとアホタロト。さっちゃんタイプにはアホタロトくらいアホなのがええんやろか。それとも俺が知らんだけでアホタロト有能だったりするんやろか。それはそれでムカつくな。アホタロトはアホであれ。
以下3巻感想。なんだかんだでミュリンとベルが好きかも知らん。
内容
- 異動しますよ
- あーあ
- お姉様抱いて
- ヒモ水着
- シンプルイズベスト
- サキュバス課の試験内容が鬼
- 「これ」と距離を詰める
- しゅきです
ミュリンははかれない
ミュリンの異動騒ぎ。異動騒ぎ、というよりは軽口。仕事全然進んでないという閣下に対してミュリンの「そういうこと言ってると俺 図書館に異動願い出しちゃいますよ!」が閣下にクリーンヒット。実際には閣下はこの時「全部終わらせてミュリンをびっくりさせてやろう」という世界で一番平和なことを考えていたので、実際にはやっていたんだが、ミュリンがこういうくらいだから、普段の閣下は書類仕事適当なのかもしれない。
しかし閣下の平和の願いも虚しく、閣下の冗談を上塗りする形でのミュリンの軽口は思った以上に閣下の心をえぐり、これには側近も「あーあ」だったし全読者「あーあ」なのであった。まぁ閣下もしょうもないことをしたので、必ずしもミュリンが悪いというわけではなく、これについてはアスタロトの言うとおり「うかつ」という評価がぴったりだろう。 あるいは「クソ童貞」でもいい。
個人的にこのすれ違いはちょっと面白いなと思っていて、閣下にせよミュリンにせよ、冗談や軽口を飛ばすのは互いに気易い関係にあるからなのだが、その関係の認識について若干の違いがある。
まず、ミュリンは公私混同を避ける意識が強い一方で、閣下は立場上プライベートと役割の境界線が曖昧だ。なので、仕事に絡めた冗談をミュリンは解しづらいところがある。また、ミュリンは事務仕事などベルのサポートをしなくてはという職務の意識も強いのだろう。だったら「異動しますよ」なんて仕事を絡めた軽口も言わなさそうなものだが、これも仕事のうえで閣下より立場が下だという自覚からきている。ただここは確かにポイントで、ミュリンの中で「そんなことするわけない」という大前提もある。
一方でベルにはそのような前提はない。ミュリンは異動願いを出す権利がある。そしてベルにとってはほとんど仕事=プライベートなので、仕事上の関係が断ち切られる=関係の断絶まで思考が飛躍する。そこでミュリンの会心の一撃。
やるやん。これは良いクソ童貞。クソ童貞故に気が回らないこともあれば、クソ童貞故に一気に詰めてクリーンヒットを飛ばすこともある。
つまりミュリンは基本的に公私の区別をつけているのだが、そのうえで「私」の部分にまでナチュラルにベルが入り込んでいる、ということだ。「異動しますよ」も、仕事の間柄というより家族的な間柄と感じられているから出てきた言葉でもある。
ミュリンの公私の混ざり始めた感じと、最初から公私一体の閣下の違いが如実に出たなぁと感じられて面白かったのだが、まぁでもこんな面白がり方をするあたり俺も歳食った気はする。
全体的にベルとミュリン好きかも
3巻にもなるとそろそろお気に入りのカップリングが出てくる頃かと思うが、俺はなんだかんだでベルとミュリンが好きかもしれない。ミュリンのクソ童貞ぶりにシンパシーを感じているんだろうか。いや決して閣下の胸に誘惑されたわけでは……。でも他女子と比べてわかりやすくあざとい。あざといっていうか
閣下の露出部分って言及していいんだ。しかも閣下割と露出しているほうが機能的だと思っている様子マジか。まぁ平気でスリングショット着れる人だから、そこらへんの感覚はバグっているのかもしれない。これはクソ童貞は一撃ですわ。毎日一撃もらってる。
このミュリンをクソ童貞と見込んでターゲットに選んだサキュバス課の彼女は、間違いの無い選球眼をしたと思うが、でも選ぶ時にはライバルまで調査しないといけなかったよね。おぼこの生足ごときでこの質量という名の存在感に勝つのは相当厳しい。
っていうか「ターゲットを定めて告白なしでキスまでいくターゲット変更不可」とかいうサキュバス課の試験内容エグすぎんか?正直ガチの人選べば一瞬でキスまでいけるだろうけど、そんな相手いやだろうし。かといってアスタロトみたいなイケメンは難しいし。難易度やさしめだけど見た感じも悪くない、そんなちょうどいい童貞っぽい男を見つけて落とすってたいへんな気がする。
それぞれの関係
ミュリンとベル語ってたらほぼほぼ1記事になってしまったが、他カプも進んではいる。ごっちんは兄貴にしゅきって言うしさっちゃんはアホアスタロトと距離を詰める。
この二人は形は違えど二人とも「気安さ」とでも言うべきものを求めているという点は同じなんやろな。見た目と立場はよろしいアスタロトは、そういった見てくれに騙されない女子といるほうが本当は落ち着くのだろうし、またさっちゃんも求めているのは尊敬や敬意ではなく、女子扱い……というより、パーソナルスペースを軽く飛び越えて自分を見てくれる、そういうのを求めているんだろう、と思える。なのでまぁ、いいんだろうね。
ごっちんと兄貴は……正直まだそんなにピンときてないかなぁ。それぞれ良いキャラしてるけどカプとしてみると、まだそんなに描かれていないような気がする。
まぁまだ3巻なので。またそのうち。お次は4巻で。
コメント
コメント一覧 (2件)
アホタロトはずっとアホなので仕方ないですね…アホだもの(諦観
味醂を落とすには閣下レベルの子を用意しないと無理という
リリムのマゾゲー試験はとてもおつらい
ごっちんと兄貴は…中々難しいですよねぇ
ごっちんは緊張で逃げちゃうわ兄貴は怖がってると思ってるわで中々噛み合わず
アホタロトは素直にアホだからさっちゃんに甘えられる側面もあるのでまぁ……仕方ないですね。
リリムは多分サキュバス向いてないので別の道を探したほうがいいと思いました。
ごっちんと兄貴は二人ともいいキャラしてるんですがねぇ……