氷川翔, 万代かなめは遊びたい 1, 2018
玩具がテーマのラブコメ漫画。最初、男女二人きりかと思ったが、幼馴染が出てきて三角関係になってしまった。敗北系幼馴染の臭いがする……。でも漫画の構成的にはそれでいいかもしれない。
この界隈で玩具と言うととなりの関くんがどうしても思い浮かぶが、そんなにガチではない(というより関くんがガチ過ぎるのだが…)。玩具自体よりは、万代かなめの反応が面白い。全体的には、手品先輩とだがしかしを混ぜてとなりの関くんで味付けした感じ。
まぁ基本はメインヒロインの万代かなめを愛でるラブコメか。サービスシーンも多め。でも主人公の男子の造形にも気を使っていて、関係を描いているところが好印象ではある。
以下1巻感想。
サービス多め
玩具がテーマのラブコメで、それは高良とか万代とかトミカとかキャラクターの名前や呼称にも出ている。とはいえ、玩具を使っている、というだけで話のメインはラブコメである。玩具で遊ぶかなめのエロ可愛いさが目立ちすぎて話にまったく集中できない。高良も読者も玩具よりかなめの胸に目がいってしまう。万代かなめで遊びたい。
だがしかしなんかは、非常に抑制をきかせていたので、ヒロインばかりではなくお菓子にもしっかり目がいったのだが、本作は躊躇わずサービスシーンを入れてくるので、まぁそうなってしまうね。胸も揺らすしパンツも見せるし、ノリ自体は手品先輩に近いな。サービスシーン自体はあそこまで強烈でもないけれど。
三角関係かな
高良と万代の関係は存外しっかりと描かれていて、特に万代をライバル視しつつ、どうしても気になってしまう高良の心理描写も細かい。で、最初は二人だけの部活動(厳密には同好会)でいくのかな、とも思ったのだが、途中から主人公・高良の幼馴染・トミカことフミカが参戦し、三角関係の様相を呈する。玩具よりヒロインが目立つくらいだし、高良と万代の関係自体も別に深くはないので、まぁヒロインは二人くらいいたほうがいいのかもしれない。
現段階でハッキリと恋愛を意識しているのはトミカ→高良のラインだけなのだが、高良の意識がトミカより万代にいっているのは明白で、また万代もラッキースケベがあれば恥ずかしがるなどしっかり男女の機微がわかる感じなので、まぁこのままいけば順当に高良と万代がいい感じになっていくのを、トミカは見ているばかりになる気がする。いやむしろ、トミカの存在によって二人の仲が縮まっていく未来すら視える。また敗北系幼馴染が爆誕してしまうのか……。かなめが上も下も見せまくって読者にも高良にもサービス精神旺盛なのに、トミカがからっきしでは当て馬系幼馴染一直線ではなかろうか。
ラブコメだね
まぁこんな感じで、玩具をテーマにしつつも目に入るのはラブコメであり、また恐らくハッキリとラブコメを描いていると思われる。高良と万代は案外いいコンビで、そのやりとりは夫婦漫才のようだから、描き方によってはカップル系の道もあったかもしれないが、それよりは玩具で遊びつつサービスシーン多めなちょい三角関係はいったぬるめのラブコメとして話が進みそう。
次巻以降は……なんだかんだかなめが可愛いのでポチるかもしれない。