2012-2013年全4巻にて完結。
京都が舞台の妖怪もの。まぁ割とラブコメ。ラブコメ的に見ると人間と妖怪のダブルヒロイン。
色々と描きたいものがあるんだろうなぁということは伝わってくるものの、それがうまく描かれているかと言われるとなんとも歯がゆい感じがする。まぁ4巻とストーリー漫画としては比較的短い話数で終わったのはそういうことかなとも思う。
荒削りながらもラブコメ分は強いので、ラブコメ好きなら。以下感想。
京都が舞台
主人公・神谷が京都に住み着く妖怪やお嬢様とてんやわんや。入った大学の名前が名門大学なのがバカっぽくて好き。
話としてはラブコメ分が強いダブルヒロインな妖怪ものだが、特筆すべきは京都弁か。座敷童子のヒロイン・一井が京都弁可愛い。人間のヒロイン・了もいるのだが、こっちは割とテンプレなお嬢様なので。
というかこの手のやつはたいてい妖怪のヒロインのほうが魅力的で、正ヒロインポジションになるものも多い。妖怪ものという時点で、妖怪のほうが目立つのは仕方ないか。
しかし、この漫画の場合は人間ヒロインのほうがメインであるらしく。1巻の表紙も人間ヒロイン・了のほうだったので、最初からそのつもりだったのだろうが。ヒロインとしては妖怪の一井のほうが魅力的だが、縁を考えると今の神谷とくっつくのは違う気がするので、まぁ順当といえば順当だろうか。
最終的に、妖怪たちは消えてしまう(?)わけだが、長く続いていれば、一井がヒロインとして残る展開もあっただろうか。まぁでも長く続けるには、色々と不足しているように感じたのは事実。
神谷と妖怪たちのやりとり一つとっても、ちょっときつめの印象であまり楽しめなかった。それは関西的なノリだからという理由ばかりではあるまい。なんだかんだ神谷を慰めたりしているので、気のいい連中だとは思うし、基本愛のあるいじりなのだと思うが、あまり気持ちの良さを感じなかった。
神谷は神谷で何がしたいのかイマイチわからないし、お嬢様・了はテンプレヒロインだし…一井は可愛かったけれどいなくなるし。話もどこかで見たようなものが多かったしなぁ(30年生きてりゃたいていの話はどっかで見てるんだけどさ。。。)。
ただなんとなく、描きたいものがあるんだろうなぁと思わせる漫画ではあった。作者さんの初の単行本だったらしいので、今後に期待だろうか。今連載しているのは「正樹のパン」か。そういやだいぶ前に第一話を読んだ気がする。その人だったのか。ラブコメ分は確かに強そうだし、そのうち読んでみるかなぁ。
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