『それでも歩は寄せてくる』12-13巻感想:それでも凜は寄せてくる……

山本崇一朗, それでも歩は寄せてくる 13, 2022

ついに表紙も占領した凜ちゃん後輩。これもうタイトル変わってるぞ。「それでも凜は寄せてくる」ってみんなに言われてそう。凜漫画になってる。いいのか……?正直もう既にうるしより凜のほうが好きな人も多そう。

以下12-13巻感想。

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凜は力を溜めている……?

12-13巻は完全に凜の独壇場だった。タイトルに偽りありとでもいうか。正直合宿で花火と一緒に派手に散るのかなと思っていたんだけれど、そんなことはなく、むしろ力を溜めるターンだった。ちょっとわからなかったのは、凜に対する歩の対応の意図で、読者視点だとかなりあからさまなわけだが、コイツはどういう気持ちで凜と接しているんだ……?と思っていたが、どうやら「妹ができたみたい」という認識だったようだ。

年頃で兄にこんなベタベタする妹はなかなかファンタジーの気はしたが、歩の実直ながら少しズレたところのある性格的には、まぁそういう認識なのはあるか……と一瞬思ったものの、いやいやお前……と思っていたらタケルから凜は歩が好きなんじゃないかとナイス疑問。

そして「もしかして……?」とようやく思い至り、その後のプール回(水着回リベンジ)で歩自ら凜に問いただそうとする。凜は「遅いですよ気づくのが!」と言うがまったくである。また、ここで凜は歩から「好き」という言葉が出る直前に「好きです」と告白するラブコメヒロイン一世一代の大技を見せるのだが、タイミングとして完璧だった。

凜は歩とうるしを応援しているというスキームがあるため、凜が告白するには、歩にまずその気持ちを察せられる必要があったんだな。だからというわけでもないだろうが、必死にアピールしていたのか。歩から少しでも来たらいつでも言うぞっていう気合い入ってただろ。しかも「好きでいさせてください」とは……まだまだ散る気はないらしい。

漫画的においおいという気持ちないでもないが、この二人の性格上中途半端に諦めることは確かにないし、また歩は本人の意思を何よりも尊重するため、「そうか」としかならないのはまぁそうかもしれない。

しかし……漫画的には完全に歩とうるしが凜に食われている格好である。歩とうるしもいくつかのイベントはそりゃあって、既に「好き」の確認までしており、こうなると関係性としては既に上限値、告白イベントをしないとこれ以上は進展しない状態である。だが凜が絡んできた以上、フツーに歩がうるしに勝って告白というのもなんか違うような感じになってしまったなぁ。

幼馴染みカップルは清涼剤

三角関係のバランスが大きく崩れる中、相変わらず安定しているのがタケルと桜子。特に際だったドラマをする必要がないサブカップルの立ち位置でこそ、幼馴染みカップルはその魅力を遺憾なく発揮できるのかもしれない。初々しい初デート回は、「こういう経験を十代の間にしておきたかった……」などと思わせる罪作りな回であった。でもタケルは経験積んでもずっと不器用そう。

三角関係組がようわからんことになっている中で、タケルと桜子はひたすらこの漫画の清涼剤になっているが、やはりこの手のカプ漫画はサブカップルのほうが何事もなくイチャイチャできるんだなぁ。

そして次の14巻も引き続き凜と歩が表紙の模様。この関係どうなるのか……絶対ないとは思うんだけど、凜が逆転勝利したらラブコメ漫画史に残りそう。あるのかな、こういうカプ確定と見せかけて大逆転があったラブコメ漫画って。ハーレム入ってるやつで「え、そっち!?」みたいなのは割とよくあるけどね……(そして荒ぶるファン)。

まぁ正直この歳になると、もはや推しヒロインに勝ってほしいとかそういう気持ちはないんだけど、気にはなるもんだな。次回14巻、図書館に置いてあった最後だ。どうなることやら……。

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