『アヴァルト』1-3巻感想:光永康則のSF…面白い。あとシノアとエロガエルで一杯やりたい

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作・光永康則。真面目な光永康則。

オンラインゲーム、近未来、終末、意思を持つAIなど、ネタそのものは珍しくないが、混ぜ方が素晴らしく、またキャラクターが魅力的。

ラブコメ的には微妙なところだがセンサーは引っかかる。俺的にはエロガエル×シノア推しで。でもストーリー自体が面白いのでどうなってもいいや。

以下1-3巻感想。

目次

これは真面目な光永康則

真面目なというと語弊があるかもしれないが、ここんとこチアチアとかシンバシノミコとか読んでいたせいでそう感じてしまった。カコとニセ探偵はあと一歩だったし。

しかし今回はいい。光永康則といえばホラーにオカルト(そしてフェティッシュ)のイメージだが、今回はSFらしい。世界観がオンラインゲームということもあり、ファンタジー要素も付加されるのは現代的だ。もっとも、最初オンラインゲームネタとわかったときは鼻白む思いがしたが、そこへ、シンギュラリティと意思を持つAI、進化したコンピュータと人間、終末等の題材が絡まり、わくわくさせるストーリー、魅力的なキャラクターときて、なんだ面白いじゃないか!と一気読み。特にカエルな、ずるいなー、こんなんカッコいいに決まってるやん。惚れるわ。完全にクロノトリガーだけど 笑。

一つの一つの題材は目新しくない。特にオンラインゲームネタなんて、俺はあまり触れていないジャンルだけれど、それでも既に手垢にまみれたネタなのはわかる。そこへ、これまたSFでは定番の人工知能ネタを混ぜるわけだが、その混ぜ方が素晴らしいんだな。

思えば怪物王女だって、題材そのものはまったく目新しくないというか、B級の寄せ鍋みたいな作品だったけど、その混ぜ方がよかった。そして何よりキャラが良かった。今回もネタ的にはSFで、これもホラーほどじゃないにせよB級素材かもしれんが、面白い。うーん、作者さんの本領発揮やね。

シノアとエロガエルにラブコメセンサーが反応する

とりあえず、多分ヒロイン格のシノアはエロいな。SFな世界観ながらも、オンラインゲームという舞台のおかげでファンタジー要素も強い本作。昔ながらのRPG的なエロコスチュームが素敵だ。へそ出しミニスカスリットとかいう守る気のないノーガード防具。やっぱりファンタジーのヒロインはこうじゃないとね!

そしてエロガエルことネッド。カッコいい。完全にクロノトリガーだけどカッコいいわ。元の世界のロイド・コスギもええキャラしとるし。宇宙船内のvsアヴァルト戦とか、人類の挟持と知恵を感じさせるのがよかったな。やっぱり光永康則は、カッコいい男を描くのがうまい。

もっとも、主人公格は少年タギのほうであると思うので、タギ・シノアでおねショタ的カップリングも考えられる。既に完成しているネッド・シノアに代わり、今後はタギの成長に焦点が当たるだろうし、ひょっとしたらこっちが正当だったりするのか?わからんな。

だが俺のラブコメセンサーは、断然シノアとエロガエルに反応するね。お姫様抱っこがデフォルトとか、ちょっとセクハラが過ぎてる絡みとか、憎まれ口叩きながらも信頼はしている感じとか、タギを守るという共通の目的とか、なんかこうラブコメ脳にずんずんくるんだよ。人工知能とのラブも珍しい題材じゃないし、是非とも突っ込んでほしいなと。

期待

ちょっと気になるのが、視点が多いことだ。怪物王女はほぼ姫とヒロ、その周辺だけだったが、これはまずタギ・ネッドの視点、ネッドことロイド・コスギ(日本名入ってるのかな…漢字読めてなかったけど)の視点、さらに新たなコウサたちの視点。世界観が広がりまくっているが、まとまるんだろうか。。。

まー今んトコ話はすんごい面白いしな。期待しよう。

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