アメリカがポリコレに狂って日本の表現物を破壊しようとしてきたら、ゲリラ共有戦で戦うのだ

久々の更新なんだけれど、ちょっと変な話をする。

アフガニスタン陥落、タリバン勝利というニュースが、現地人を見捨てて離陸する米軍機という衝撃の動画と一緒に飛び込んできた。

<閲覧注意>命懸けで離陸する米軍機に取り付き、落下したアフガンの男たち|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

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アメリカに見捨てられて

衝撃の動画ではあったけれど、見た時の最初の感想は「なんか楽しそうだな……」というものだった。ワイワイガヤガヤとしていて、カメラに向けて笑いながら手をふる奴までいる始末。いったいぜんたい、どこまで本気なんだろうか。

しかし、落下した人までいるわけで、そういう人の命となると果たして……であるから、この動画はまさに人の命の最期の瞬間を映したものとも言えて、その意味の重さと動画から感じられる空気の緊迫感のなさのギャップにたいそう戸惑わされた。

(追記。しがみついたのはガチだったようで「タリバンが怖い 夢追う少年死亡 - Yahoo!ニュース」という記事があって、やりきれない気持ちになった)

いずれにしても言えることは、アメリカはアフガニスタンの現地の味方を見捨てた、ということだ。これは同盟国であり、アメリカの軍事力の庇護下にいる日本にとっても他人事ではなく、実際Twitterのみならずネット上ではあちこちで侃々諤々の様相を呈している。

アメリカは弱いのか

実際自分としても色々と思うことがある。が、政治的なことはさておき、どうしても思わざるをえないのは、なんでこんな弱っちい国に僕らの先祖は負けたんだ、ということだった。

いや、アメリカが弱っちいはずはない。実際、まともにぶつかってまず勝てる相手ではない。だが、現実問題、アメリカは負けた。また負けた。ベトナムに続いてまた負けた。

ここで思うのは、ベトナムにせよタリバンにせよ、ゲリラ戦だった、ということだ。これはアメリカのルールじゃない。軍事力最強といえばアメリカだが、それも所詮は一つの指標から見た偏りに過ぎなかった。

経済的にも今はアメリカ最強だが、これも結局は、資本主義とかグローバリゼーションとかそういったルールが、アメリカという国にとって超絶有利、超向いている、というだけのことなんだろう。というか、そういう風に大国アメリカは仕向けたのだ。

ってことは、そのルールに乗っからなければ、全然戦えるんじゃないのか、と。つまり、日本の過ちは、アメリカのルールに乗っかって真正面からぶつかったことだったんじゃないのか、と。

日本には日本の強みがある

実際、日本が今強いのは、アメリカ様の意向なんざ関係なく、日本独自の進化を遂げたコンテンツ産業である。アメリカがポリコレの自縄自縛に陥っている中で、我らニッポンのエンタメは今日もセックスとバイオレンスに明け暮れているし、タブーとされるテーマにもガンガン切り込んでいる。

これができるのは、日本国内でもコンテンツ産業が下に見られているからでもあるんだが、しかしまぁ、そのおかげで非常に自由にやれており、この人口1億程度の国で、コンテンツが入り乱れ咲き乱れているってわけだ。この日本の強みを、活かさない手はない。

ポリコレでアメリカが攻めてきたら

しかしながら、不穏な影もないではない。今世界、というかまぁぶっちゃけ欧米、っていうかアメリカのことなんだが、ポリコレとポリバケツみたいな軽い響きで揶揄されるそれは、アメリカのカルチャーに大きな影響を与えているし、アメリカと関係の近い日本も無関係ではいられない。

実際、日本の特にオタクコンテンツは、偏見に凝り固まった連中から何かと槍玉に挙げられてきたし、今だって海外展開する時には神経質になるようで、わけのわからんことを言い出すお偉いさんまで出始めた。

【アカン】IG和田「ウケたのを輸出じゃもう無理。最初から海外でもイケるコンテンツを。」 海外+俺「それはアカンやつや。」 - Togetter

とはいえ、今のところは真に受けている作家は特にいないと思うんだが、今後アメリカがトチ狂って、異常なプレッシャーを日本にかけてくる可能性はあるかもしれない。

そういうことがあると、インターネット、つまりオンラインの基盤のほとんどをアメリカに握られているのが痛い。クレジットカードなど、決済の基盤さえもそうだ。かといってアメリカと対立する中国も、こと表現の自由に関してはアメリカ以上に分からず屋ときたもので、正直これについては日本が最後の砦なんじゃないかとすら思っている。

で、もしこのクソくだらない案件で、アメリカとの本土決戦が繰り広げられることになるのであれば、まさに僕らは先人たちの戦い方を参考にしなくてはならない。

つまり、僕らは僕らのやり方で戦うべきであって、決してアメリカのルールにのっかってはならない。真正面からアメリカと議論なんてするだけ無駄だし、プラットフォームのKindleだのなんだのをアテにしてもいけない。

場合によっては個々人がローカルでブツを持ち寄り、アナログで物々交換するゲリラ戦も厭わない。あるいは、その時こそP2Pの出番かもしれない。我が国はWinnyが生まれた国でもある(つくづく金子勇氏の件は残念だった)。

まぁ実際のところ厳しい戦いなのは違いないんだが、日本人のコンテンツにかける執念には凄まじいものがあると思っていて、そしてそれはプレッシャーがかかった時、より強くなる類のものだろうと、女形が生まれた国の末裔としては思うのである。

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