このあまり売る気を感じられないタイトルの漫画はコミカライズで、虚構推理の作者さんということで気になっていた作品。それでまぁこれが自分でも不思議なんだけれど、一文字一文字ちゃんと読んだなぁ。
俺はもう、たいていの漫画は晴れの日の新幹線みたくすっ飛ばしてしまうんだ。漫画によっては5分で全2巻を駆け抜ける。5分で読んでしまったものについて、「いったいこれはなんだったんだ?」と頭を捻り50分かけて記事を書く。そんなことをやり始めてもうかれこれ8年……いやもうすぐ9年ばかりたとうとしている。俺は頭がおかしい。
でもこの漫画は、全部読んだなぁー……。それだけに色々思うところがあって、これはこれで書くのが難しい。それでもなんとか何か一つ言おうとして浮かんだ言葉がショタ漫画。めっちゃフェティッシュだと思いました。まる。
以下1巻感想。
オススメ文
このオススメは……2021年の5月にいただきました。そして今、2024年11月。うーんいつもの鈍行運転。……いえ。
虚構推理の作者の作品。虚構推理の二人とは真逆のタイプのカップルが良い。短いので読みやすいと思います。
ファイさん
3年半ほど経ちましてすみません。
しかし、実はだいぶ前に1巻は読んでおりました。虚構推理は非常に良かったですしね。ただ、読んではいたけれど、記事が書きづらかったんですね、この漫画。読みやすいし、面白かったのは間違いないんですが。ただ思うところが色々ありすぎて、何を書くべきかが難しく感じられたんでしょうね。
そういえばそんなことを書いた記事もあったな……と掘り返してみたらなんと7年前のブログ初期時代にそういうことを書いておりました。

自分のスタンスはかなり初期の頃から変わってなかったんだなぁ。
ということで、気合いを入れずテキトーに書かせていただきます。その結果が「ショタだなこれ」だよ。
美少年よ四股を踏め
まぁ色々思うところはあるんだけれど、一つ言うことは何かと問われたら、「フェチだなぁ」ということだった。

ワンピースみたいなドン背負いやがって……。
ここが本作一番のセクシーシーンです。
華奢な体躯でしかもだいぶインテリ寄りな美少年が四股踏んでる、これはまぁなかなか業が深いと思うんだよな。見てくれよこの直角。角度が直角ということは線はまっすぐということだよ。綺麗だね。そして直角にして三角。うーんフェティッシュ、フェティッシュ。
そんでこの少年が、まぁ小説らしいインテリ口調の頭脳派なわけだから、一部の人の性癖にだいぶ刺さるのではないのかなと思った秋の日。
いや表紙にいるヒロインの子もちゃんと可愛いんだけれど、本作についてはどうしてもこの主人公・文季のほうに目がいってしまう。本作がコミカライズであることを思うと、実に素晴らしいビジュアライズを達成したと言えるだろうが、目立っているのが主人公のほうとは……。
少年はオートバイを担ぐ少女に出会う
ここまで主人公の股ぐらの話しかしていないわけだが、そこしか見所がないわけではなく、むしろ話の筋は相当に面白く読ませる。じゃあストーリーの話をせんかいと思われるかもしれないが、色々ありすぎて逆に書けないっていうアレ。
実際本作はミステリー仕立て……というかまぁ多分広義ではミステリーに入るのかなぁと思われるので、1巻部分だけだと、何を言うにも情報が足りなさすぎるなぁといった感じだ。パズルのピースもある程度埋まらないと、そこにある絵についての解釈というよりロールシャッハテストになってしまう。
まぁそれでも何か言うのであれば、ヒロインは安産型と思われる。
ショタの次は安産でお前ほんといい加減にしろよという感じだが、いやまぁ、本作は主人公とヒロインの対照的な体躯はフェチというだけではなく物語上も意味があるんだろうと思う。実際トンネルを抜けるとバイクを肩に担ぐヒロインだったという印象的なシーンから始まる。まぁちゃんと美少女です。

ほら可愛い。いやもうちょっと可愛いコマあるだろという感じかもしれないが、このやりとりでなんとなく二人の雰囲気さっせられるやん。ラブコメ的にはそこが一番大事やん(あとこのヒロインは基本ちょっとムスッとしており、それ故にいかにも可愛いところだけ切り取ると鼻白むように思った)。
体格だけではなく性格面においても主人公とはボケツッコミ系夫婦漫才風の関係になっており、ボーイミーツガール的にも嬉しい構成だが、このヒロインは将来的に蛙に化けて蛙の嫁になる未来が決まっているらしい。神様NTR系ヒロインはちょくちょく見る……というかまぁ神話の代から続くフレームワークではあるんだが、しかしそれにしても「神様」「しゃべる蛙」「蛙に化ける」となると、「いったいこの世界はどれくらい真面目なんだろうか」というところからしてわからない。虚構推理もそうだったが、こういうのはミステリー的には邪道なんだろうなと思う。ミステリー系よく知らんけど。
まぁ実際、超常現象が起きた時点で推理もなにもないからねぇ。まぁもちろんなんでもありということはなく、本当に滅茶苦茶だとナンセンスギャグ漫画になってしまうので、読者が納得できる程度のズレ方である必要があるのだが、それにしても「いったいどれくらいズレているんだろう」というのは現時点だとなんとも言えないところだ。いわゆる魔法みたいなものはなさそうだが。
はやく読め
主人公とヒロインの体格の話しかしてないが、「蛙に相撲を教えることになった」とか言われても「え?あ、ああそう……」って感じだし、それについて思うことなど何もない。続きを読まんことにはね。ちなみにオートバイを担ぐ少女は少年主観では事実だが、少女主観では「何のこと?」らしく、ここらへんの齟齬は解き明かされるんだろうが、元々雰囲気で読んでいる俺はさして気にもしていないのであった。
しかしまぁ、「どうしてこの文章は読めるんだろう」と、虚構推理の時もそうだが不思議に思うほどに、読めたことはそうなんよね。原作の文章がしっかりしていることはもちろんにせよ、このコミカライズもたいそううまい出来なんだろうなぁ。
そんなこんなで、全3巻を読み切るまで、あとどれだけかかるのか、神様にもわからない。
コメント
コメント一覧 (4件)
見た目儚げ美少年と色々おデカいヒロイン、神様なカエルに不穏な風習、そしてミステリー要素。
それぞれバラバラな要素が詰め込まれていますがそれを繋ぐのが何故か相撲。
取り敢えずカップリング的には意外とお似合いな2人なのかなと思いました。
そうですね、確かに相撲が本作におけるこのバラバラな要素を繋ぐ一本の線になっています。
なんで相撲やねんという感じではありますが、作者さんらしいというべきか。
まぁ設定が風変わりでも、カップリングの観点で満足度高めなのでよいかなと。
以前チラッと見た時はなぜに相撲…?という感じでしたが、ヒロイン可愛いじゃないですか!
ところで「安産型」ってあんまり言わなくなりましたね。
ヒロインちゃんと可愛いですよ。チビ男デカ女CPですし刺さる人も多いかと。
安産型は今の時代だと公には言えない言葉になりましたね。でもこの主人公はヒロインの尻の大きさについて作中で50回くらい言及してるので問題ないでしょう(?)