『天野めぐみはスキだらけ!』3巻感想:青春っぷりが素晴らしいわ

作者・ねこぐち。天野めぐみはスキだらけ!3巻。

むちーんとかちらーんとかいう煩悩に忠実な擬音語が笑える幼馴染ラブコメも3巻。ヒロイン・めぐみの健康的なエロスが眩しいのはもちろんだが、主人公・学の不器用な実直さが報われるといいなと思う。

以下3巻感想。

目次

めぐみ→学は確定的

本巻は、めぐみの学に対する好意が確定的だった。いやこれまでの話でも、めぐみの学に対する好意は目に見えてはいたんだけど。めぐみがこれだけ積極的に学に接近するのは好きだから以外の理由がない。夏祭りでは手を繋ごうと頑張るウブ可愛さ。しかし、カップルなら男も入れるというプリクラを一緒に取りたがったり、また勘違いで学に「天野…スキだ」と言われた時の動揺ぶりは、これまでとは一段上の明白さ。完全に好きなんだということがわかる。

二人くっつくといいな

作中においては、めぐみは誰からも好かれ、また評価もされているのに対し、学はあまりパッとしない。ガリ勉の割に成績もよくない(というか学は勉強を少しやめたほうが成績上がるんじゃないかな……)。クラスメートからもどこか軽んじられている。しかし読んでいると、不器用なだけで、とても実直で優しい人間だなと思う。この手のラブコメ主人公としては、かなり好感度が高い。

学のそういうところを知っているからこそ、めぐみは好意を寄せているのだろうとも思う。家族や親類含む学の近しい人間からは、けっこう頼りにもされているしな。また、今現在はクラスで正直ぼっちなんでは?という学だが、中学時代は普通に友達がいたことがわかりちょっと安心する。やはり、東大目指して一直線になって、ちょっと浮いたのかなぁと思う。

というか、学は心配になるくらい浮いているんだけれど、本人的にはあまり気にしている様子がないんだよな。もちろんめぐみのおかげでそれなりに青春を楽しんでいるということはもちろんあるだろうけれど、たとえめぐみがおらずとも、なんか遮二無二頑張って、特に友人関係がないことなど気にしなさそうに見える。妙な人間である。

、銭湯でビニルかぶせた参考書をウキウキしながら読んでいるのはけっこう変態的だよなぁとも思う。ここまで勉強が好きなキャラって見たこと無いなぁ。しまいに、盆踊りに誘われて勉強邪魔するなってキレるしな。もっともこれは、後になってキツく言い過ぎたと反省する。人間臭くてええやん。

めぐみも学が一生懸命なのはわかっているから、邪険にされても怒らない。めぐみ自身、剣道という夢中になれるものを持っているからだろう。今回、剣道をするめぐみの姿を学は初めて見て、その真剣な姿にだいぶ見直したようだ。幼馴染の成長を目の当たりにし、自身もまた奮起する。うん……こういうのはいいな。

実に眩しい青春。なんつーか、素直に応援したくなる二人だ。青春やなぁ……。

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