作者・ねこぐち。天野めぐみはスキだらけ!2巻。
相変わらず性的に育った幼馴染がスキだらけで悩ましい浪漫に溢れている。
この漫画は幼馴染のヒロイン・天野めぐみの魅力を堪能する漫画なのだけれど、それはそれとして、主人公の進藤学がやけに応援したくなる感じなのが特徴的に思える。あと学とめぐみの些細なやりとりが好き。
以下2巻感想。
なんとなく学を応援したい
主人公・進藤学は要領が悪い男だ。東大を目指すのは良いが、ガリ勉はあまり良い方法じゃない。勉強はがむしゃらにやればいいというわけでもなくて、それこそ勉強法を勉強するのもまた勉強。そのへん、特進クラスのクラスメートたちはよくわかっているようで、ガリ勉の学をど「ようやるわ」とどこか冷めた目で見ている。
学もクラスメートとコミュニケーション取れればよいのだが、勉学を第一に考え、それ以外のことは余計なことだと信じ込んでいる節があり、少なくとも自分から積極的に近づこうとはしないようだ。また、常に勉強に勤しんでいるわけではない彼らを、学自身内心では見くびっているところがあるのだろう。クラスにあまり馴染めていなさそうなのは、そんな心理が態度に滲み出ているのかもしれない。
そんな学にとって、めぐみの存在は大いなる福音だ。最初こそ勉強の邪魔だと邪険にしがちであったけれど、なんだかんだと一緒にいて楽しいということも認めるようになる。元々学は人を軽んじるタイプではなく、なんだかんだとめぐみの世話をやくし、有難いなと思えば恥ずかしいくらい率直にお礼を言う。家の手伝いや親戚の手伝いでも頼りにされるし、また6歳の従兄妹の面倒もしっかりとよく見る。東大を目指そうとして、その手段にガリ勉に走ったのも、彼の真面目さ故だろう。親父さんや叔父さんちょっとマイルドヤンキーっぽい感じもするし、周囲で勉強するのは学くらいで、他にやり方を知らんのだろう多分。
実直だけれど、なかなか報われないタイプじゃないだろうか。なので、なんだか見ていて非常に応援したくなるのだ。この漫画は幼馴染ヒロインの可愛さを愛でる漫画だとは思うのだけれど、読んでいるとめぐみの存在で学が救われることが嬉しいと思う。
幼馴染の空気感
二人。↓みたいな感じが好き。
ちょっと手をあげてそれで十分互いを認識出来る感じ。で、男のほうがちょっと目を逸らすのな。めぐみは手を振ってるけれど、学は手を少しあげただけなのが愛らしい。でも無視するわけじゃなく、ちゃんと返す。要は照れてる。というか、この気のない返事自体が、それでも許される関係ということを表現していて、逆説的に二人の関係の近さがよくわかるというもの。
幼馴染の気安さと、年頃の男女だからこそある照れが入り交じった、さりげない描写。素敵やん。
かと思えば、過去の二人を知る親の目に映る、かつての姿という定番もまた美しい↓。
変わった二人の変わらない関係、実にいいじゃないか……。
絵柄的にはね、めぐみがムチムチであざとく健康的にエロい、そういう目を引くわかりやすい魅力はあれど、この漫画読んでいていいなぁと思うのは、学とめぐみの関係なんだ。
2巻も面白かった。3巻も楽しみに読む。
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