『悪魔も踏むを恐れるところ』3巻(最終巻)感想:最後まで触手姫可愛かった片思い系ボクっ娘ロリヒュー

吉辺あくろ, 悪魔も踏むを恐れるところ 3, 2016

終わってしまった…。全3巻完結。物語としてはなんとも中途半端ではあるけれど、まぁ実質的にストーリーがあったかと言われると微妙ではあったので、いいっちゃいいのか……。

いやぁ……やっぱりもうちょっと続いてほしかったなぁとは思う。ただまぁ、もし続いていれば多分犬山は順当にアイニーとくっついただろうから、触手姫こと鳥栖派の自分としてはある意味よかった、のかもしれない。

触手姫が可愛かったからよし。以下最終巻こと3巻感想。

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ここで終わりとは

うーん……完結した、のだけれど。正直言うと割と消化不良というか。まぁ、姉妹の確執を解消し、アイニーの秘められた能力も解放され、犬山についても結婚してもいいかなと思う程度には憎からず想っていることがわかるので、読者が気になっていたところについては一通り締めた感じではある。

いや、アイニーとメイドのベリトさんが敵対した理由については、さすがに無理矢理感はあるか。「(アイニーの)おやつのプリンを食べたからアイニーが怒って自分を解雇しようとしたのではないか」と恐れたため、というものだが、まー……うーん……さすがにもうちょっと他に何か考えていたんじゃね?と思わなくもない。とにかく伏線を回収してくれたのだとは思うが……ううむ。

もうちょっとラブコメしてくれてもよかった

総合的に見ると、打ち切りなのかなぁと。せっかくキャラクターも出揃ったのに。設定けっこう好きだったけどな。。。

作者さんの他の作品に比べると、色々やろうとしたんだろうなーという気がする。バトル描写もそこそこあったし。ただ、やっぱり作者さんが得意とするのは日常系変態ラブコメなんだろうなぁというのが偽らざる感想なのです。。「絶対☆霊域」もそうだし、今連載中の「お従兄さんの引っ越しの片づけが進まない」もそうだし。「『先生!休ませてください!』1巻感想」は微妙なところか2,3巻をまだ読んでいないなんとも言えんけれど。ただそういった作品と比べた時に、シリアスっぽい雰囲気になったり、バトルになったりするのは本作の特徴といってよいと思う。

うむー……。もうちょっと、ラブコメベースにしてくれてもよかったのになぁ、とは正直思う。いや、バトルありにも関わらず4コマ形式だったし、ベースはそうだったのかもしれないが。もうちょっとやってくれても。

この漫画で一番テンション上がったのは、vs天馬変態兄の時の、天と触手姫の会話であった。禁忌を犯してでも犬山を助けようとする鳥栖に対し、天は「狗狛犬さんが 少し羨ましいものだな」と合点する。鳥栖は「いや… そういうことでは…」とやや頬を赤らめながら否定するが、まぁ多分そういうことなんだろうと思う。

もっとも、鳥栖と天は若干フラグがたっているようにも見えた(2巻のおまけ漫画でも、天が鳥栖を"鳥栖姫"と呼んで照れさせている)……が、3巻表紙裏おまけ漫画では、天とベリトさんがいい感じになっており、やっぱり天はベリトさんなのだろうね。そうすると、鳥栖の相手としては、バラムが実は人型のイケメンであの容姿は仮の姿でしかなかった……みたいな展開くらいしか思いつかんがまぁそんなことはないのだろう。

ということで、鳥栖は片思い系サブヒロインだったんだろうけれど、一番魅力的だったなぁ。あざといけどさ。乙女回路持ちの変態ってずるいよね。ぶっちゃけ犬山にはアイニーより鳥栖とくっついてほしい。なのでまぁ、99%アイニーとくっつくことになるであろう未来が描かれなかったのは、妄想の余地が残されたという点で悪くはなかった……かもしれない。

でも好きだったんだよ

……いやでも、やっぱもうちょっと続いてほしかったよね。もう少し続いていたら、鳥栖が本当に禁忌を犯す展開もあったりしたんだろうか。ってまた鳥栖かい俺。まーでも鳥栖をもちっとこうラブコメに絡ませてくれたらまたちょっと違ったんじゃなかろーかとか、三角関係な展開とかしてくれてもよかったんじゃねとか、犬山の性格的にも鳥栖のほうがいんじゃねとか、二人で現役JKひゅーとか言っているほうが人生楽しいんじゃねとか、まぁつまり触手姫可愛かったヒュー最後にアイニーだけでなく、鳥栖のウェディング姿を描いてくれてありがとうございました。俺の中では鳥栖氏エンドヒュー。せめてそれくらい妄想する自由が、読者にあってもいいよね。

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