よかった。男三女四がアレだったもんでちょっと警戒していたんだけれど、コッチはよかった。本当によかった。最高でした。まる。
最近男女ツーマンセルのいちゃラブカプ系読んでなかったけれど、やっぱり良いものだなぁ…。ラブコメのフレームワークとしては、となりの関くんスタイルで、男女逆かつ、もう少しラブ寄りにした感じ。
無口系距離感おかしい女子 vs ……なんだろう、男子のほう、コイツも確実に変人なんだが、言葉にしづらい。属性として確立されていないキャラだ。世話焼き、大仰、妄想癖、思い込み激しい……うーん、関くんの横井さんっぽいけどもっと変。キャラ的にはこっちのが変わっている気がする。
2巻の阿波連さんがライドウくんの社会の窓を全力で守る話が狂おしいほど好き。以下1-2巻感想。
これはよい水あさと
これはよかったなぁ。「男三女四」は非常に残念な最後を迎えたというのが個人的感想で、それで本作についても二の足踏んでいたところがあるんだが(アクの濃いオッサンを使いこなしてギャグを飽きさせずかつラブコメも完徹できる神って衛藤ヒロユキくらいではなかろうか)、むしろこっち読んでおけばよかった。。。2017年の作品やん。だいぶ前から知っていたんだがなぁ。
至高
やっぱり男女ツーマンセルはラブコメ至高のフレームワークであることだなぁ。内容はとなりの関くんを思わせる授業中をメインにした隣の席の男女いちゃラブ劇場で、昨今珍しくもなくなってしまったかもしれないが、なんだかんだでとなりの関くんが最高だなぁと思うことが多いのだけれど、本作は関くんにも並ぶくらいよかった。いやさすがにそれは言い過ぎか…というかまぁシチュエーションかぶりというだけで、作品のベクトルも違うので、比べるのもちょっと違うかもしれないとは思うんだが。
でも、ライドウくん見ていると関くんの横井さんを思い出すんだよな。性格全然違うのに、なんでだろう。阿波連さんを時に優しく見守り、時に諌める感じが、なんとなくそう思わせるんだろうな。とはいえ横井さんのようなアグレッシヴさはない。
まぁライドウくんと阿波連さんの関係ならそうだろうな。ライドウくんアグレッシヴだったら阿波連さんこわが……らなさそうだなぁ。阿波連さんは距離感おかしい系女子で、その特性から学校生活では友達ができなかったが、社交性は案外高い。ゲーセン行きたがりだし自己主張もけっこうするし、感情の起伏もあるし。なんだろうね。ライドウくんも性格をなんと表現してよいか難しい。阿波連さんをさらっと受け入れるの普通じゃない。
この「何々系」と一言で言い表せない不思議な感じは、作者さんらしくてよいなぁと思う。でも人間てそうだよね、テンプレな人間なんていないんだ。
全体的に、定型から少し外している感じが心地よい。俺が好きなシーンで以下がある。

なにこの距離感。男女でこれは、学校ならちょっとした大事件だよな。そして、みんなそれを「あっ」て感じで見ている。で、それに気づいてもいる。
この、クラスでも目を引いていて、意識もされているのに、なにかツッコミされるわけでもない感じは、実に作者さんらしい世界観だと思う。いや実際、机でタワーを作る話とか、クラスの誰も突っ込まないのかよと思うが、それは野暮なツッコミってやつなんだよ。どうでもいいんだよそんなことは。
続きも折を見てポチる予定。
コメント
コメント一覧 (2件)
無口系と脳内情報過多系のコンビがまさに唯一無二の組み合わせって感じで面白いですよね。特にライドウ君のキャラクターは珍しくて好きです。
そうそう、面白いのはライドウくんだと思います。阿波連さんももちろん可愛いですけど。ライドウくんのキャラクターはちょっと見ない、名状しがたい性格しています。
なんとか系で言い表せない、これが個性というものだ、という感じ。
いやまぁ言えないことはないんですが、それだけだと違うなって。その意味では、阿波連さんもそうかもしれません。このへん、型を外してくる作者さんの良い面が出ているように思えました。
ふたりの組み合わせも非常に良いもので、良いラブコメでした。