G3井田, 思春期サァカス 2, 2015
かぐや様は告らせたいのスピンオフ、かぐや様を語りたいの出来があまりにも素晴らしかったので、作者さんの漫画をGetしたの巻。
読んで納得のラブコメクオリティ。安心のカップリング漫画。登場人物全員に煌めく青春の眩い光。もっと続いていたらちゃんと話描かれたんだろうけれど……ヤンジャンの読者層だと厳しい気はする。
以下全2巻感想。
満足のラブコメっすわ
さすがですわ。うーんラブコメ。にやにやしました。やっぱラブコメは読んでにやにやできてなんぼだと思うわけだが、そういう意味で実に良いラブコメでしたわ。さすが原作と見紛うかのようなかぐや様のスピンオフ描くお人ですわ。ヤンジャンにこんな逸材が。
とはいえヤンジャンっぽくはないのだが。どっちかっつーと、まんがタイムとかでやってそうなノリだ。4コマってのもあるかもしらんが。ヤンジャンじゃなければもう少し続いたのではないか。全2巻は、描ききれなかったところが多そうだし。実際、透輝と真珠しかくっつかなかったのは、尺が足りなかったのだろう。っていうか若干急ぎでくっつけた感もある。せめて主人公ヒロインの二人だけはって感じで。
うーん、6巻くらいまで続いてほしかった。1巻1カップルくらいの進み方でさ。
続けばもっと面白カップル爆誕していただろうに
面白いカップル候補たくさんあったのになぁ。透輝と真珠が王道の幼馴染カップルなだけに、他で思う存分変化球やった感じだったけれど、でもその変化球カップルがこの手のカップリング漫画では嬉しいところなわけだし。瑠璃が王子にすべてをさらけ出した瞬間とか、単体ではちょっと変わったくらいのキャラが、ラブコメ絡んで確変した瞬間って感じでよかったな↓。
多分さらけ出してほしくなかった王子。この後は逃げ惑うようになるわけだが、多分逃げ切れない。瑠璃はいったん思い込むと猪突猛進っぽいので、もう無理だろう。続けば愉快なカップル爆誕しただろうに、残念だ。
王子はいいキャラだったなぁ。真珠に対する気持ちも、ヘタレなりにちょっとあったんだなっていうのがよかったし。春成なんかはほとんど気にしてない感があったけれど(というより透輝との友情のほうが大事だったのだろうが)、王子はちょっと凹んでいて、それがよかった。
まぁでも、王子は真珠よりもむしろ親友の透輝を取られたというショックのほうが大きいとも言うのだが。まーね、この手のカップリング漫画で重い失恋は御法度だしね、そうなるよね。それはかつて高津カリノ神がWORKING!!(いわゆる猫組)においてひがしーと永田さんの関係で描いたことでもある。まー読者としても、愉快なラブコメ読んでハッピーになりたいときに、失恋とか別に見たくないしな。。。王子だからこそギリギリ許された展開でもある。
逆説的には、そういう展開にしたということは、ラブコメラヴァーズ的に信頼できる作者さんということでもあろう。ってか登場人物ほぼ全員カップリングの対象っていう時点でもう信頼しかない。
王子と瑠璃に加えて、変態紳士の春成(常に自分を亀甲縛りはなかなかイカれている)とむっつりっぽい翡翠、部長とシスコン兄貴、こうして見ると透輝と真珠の安定っぷりよ。なんだかんだ王道の美しさはあって、本作で一番ときめいたのは真珠が唐突に透輝に好きな人がいるか合宿中に聞いたシーンだった↓。
突然の丁寧語はずるいわ。幼馴染の気安い仲からで親しく話している途中で突然の敬語ですよ。いいよね。これ不意打ちだったから、ほんと昂ぶったわ。この二人もまだまだ続けられそうだったのに。
2巻で終わっちゃったの残念やね。やっぱりリアルタイムで応援できないとあかんのか……ふーむ。まぁでも、俺の作者買いリストには入ったから……。別の作品も読んでいくよ。
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