実家に帰って、同人描きの姉と一緒にAIイラストでクリーチャーを出力して爆笑していたら、いつの間にか年が明けていました。今年もよろしくお願いします。
このサイトを始めたのは2016年の1月だから、もう7年になるのですね。それだけ続けられているブログは昨今なかなかないですよ。今にして思うと、あの頃はまだまだ若かったなぁ。5年後の僕は今の自分を「言うて若かったな」と思っているだろうか。わからないな。
さすがにちょっと、いやだいぶ減速していますけれど、今年も続けていきます。いったい人は、いつまでラブコメを読めるものなのだろうか……?これは、もはや人体実験ですよ。
ラブコメは遠きにありて思うもの
漫画のジャンルも色々あるけれど、ラブコメほど歳を重ねるごとに人が離れるジャンルもないのではないでしょうか。時々アクセス解析を見ますが、ボリュームゾーンは25-34といったところで、それを超えるとだいぶ割合が減ります。自分もいつの間にかHiroshi Noharaを超えてしまいました。野原ひろしはあいつあれですごかったんやなぁ。
まぁでも、時代の変化はあるやもしれないですね。今は昔のように全員が全員結婚するわけでもなく、50年ほど前は2%台だった生涯未婚率は、2020年の国勢調査で男性が28%、女性が18%となりました(現在は50歳時未婚率と正式には言うそーです)。ただ歴史を辿れば、江戸時代の男性は50%が生涯未婚だったとも言われており、ほぼほぼ皆婚だった昭和時代こそ特殊だったといえるのかもしれません。
「金が無いと結婚できない」は事実だが「金があっても結婚しなくなる」|荒川和久/「結婚滅亡」著者(この手の記事でおなじみの、荒川和久)
とはいえ、そんな時代にあっても、結婚もせずラブコメ漫画を読んでいる30代後半の独身男性というのは、字面だけ見ても、いかにも虚しい感じがします。そんなことだから結婚できないのだろうと、世間様からは言われそうです。
どうなんでしょうね。既婚男性でもラブコメ漫画を愛読している人はそれなりにいるように思いますが、たしかに少数派かもしれない。いや、そもそもある程度の年齢になれば、既婚・未婚に関わらず、ラブコメは楽しみづらくなるように思えます。
まぁ実際、こんなこと言いながら、このサイトを読んでくれている人ならご存知でしょうが、2022年の更新回数はせいぜい50回程度ですし(個人が運営する趣味ブログの中では多い方です!)、そのうちきちんと感想を書いたといえる記事となると、だいぶ減ります。いや、というか……漫画自体、ほとんど読んでいない。いやそれどころか、創作物自体……?
ん、なんだか問題が別方向になっていますね。僕は仕事を真面目にやっているほうだと思いますが、僕と同じく仕事が第一になっている人はけっこういるんじゃないでしょうか。さらに既婚男性の場合、家庭という大事を抱えているわけです。そうした時、ラブコメ、いや漫画に限らず、創作物に割ける時間というのは、全体的に減っていく傾向があるのかなと思います。
創作物の中でもさらに、ラブコメというのは実生活から遠いものですし(ですよね???)、10代20代の頃と違って、もはや夢ですらないファンタジーになりますから(夢見ることすら許されない!)、そこにかける熱量がなくなっていくのは、ごくごく自然なことかと思います。もし僕が今からブログを始める場合、ラブコメをテーマにはしなかったでしょう。
続けてきたので、続けます
しかし現実には、僕は何を血迷ったかラブコメ漫画というテーマを掲げて2016年1月にこのブログを開設し、曲がりなりにも今に至るまで続けているわけです。本当に、なんでこんなニッチなテーマを選んだのか。今の僕は、もはやあのときの僕ではありません。しかし、あのときの僕から連続した未来に、今の僕はあります。
まぁ、続けちゃったんだよね。向いてるのかな、これ。いや、向いてるとかあるのかな?わからないけれど、事実として、僕はこんなブログを7年続けていて、記事数も1000を超えて久しいし、昨今の個人ブログ冷遇の流れからアクセス数はジリ貧だけれど、一応個人ブログとして中堅くらいのアクセスは有り難いことにいただけているわけです。
人間、歳を重ねるごとに、「これから何をするか」より「今まで何をしてきたのか」を重視されるようになります。まぁこれは仕方ないですね。10歳児に「さて、君は今まで何を成し遂げてきたのかな?」と聞いたら阿呆の極みですね。一方80歳のご老人に「あなたの夢はなんですか?」なんて聞けば失礼の極みです。お前を夢の切れ端にしてやろうか。
生きるとはたいへんな偉業です。人間誰しも、何かをしてきています。僕にとってはこのブログがその一つです。なので、まぁ確かにちょっと色々しんどいのはあるんですけれど、今になってやめる気はなくて、テーマの根幹は揺るがさずに、続けたいなと、そう思っています。
因果は逆転する
もはやですね、僕はブログのために漫画を、ラブコメを読もうとしているのですよ……これはまったく、本末転倒な気がするのですが、しかし考えてみると、人生において因果とはしばしば逆になるものなのだと思います。
僕は技術の仕事をしていて、「技術は手段であって目的ではない」と戒めのように言われますが、技術者というのはその「手段」と「目的」が逆転した人のことなんですよ。わかりますかね。悲しいから泣くんじゃありません、泣いているから悲しいんです。この涙の理由に相応しい、"悲しい"を探しているんです。
これ、たしか寺山修司の詩だったと思うんですが、検索しても出てこない。違ったかな。ジェームズ・ランゲ説とか、そういうんじゃないですよ。詩なんです。最初見た時、意味がわからなかったんですが、今はわかる気がします。うろ覚えで何を言うか。
今年もよろしくお願いします
ま、とにかくね、そういうことなので、とりあえず僕はこのブログを続けますし、続けるために漫画を読みます。しかもラブコメを読みます。多分このサイト見てくれている人もラヴァーズだと思いますが、せっかくですから、一緒に続けられたらいいなと、そんな風に思います。
情緒不安定で更新が止まるときも多いかと思いますが、やめはしませんので。そのつもりではいますので。今年も、よろしくお願いします。
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