かがみふみをのいちゃラブ漫画。かがみふみをといえば以前「うぶうぶふうふ:脳内糖尿病により俺死 – 少年は少女に出会う」を読んで死んだが、本作も非常に高い殺傷力を持っている。うぶうぶふうふよりこっちが先っぽいが。より甘々で死にたくなったのはうぶうぶふうふのほうだけど、個人的には甘酸っぱい本作のほうが好きだな。死にたくなるっていうか、悶えた。悶絶するかと思った。
1巻読み切りで手軽に悶絶。以下感想。
大人の中学生日記
同棲しているこーさんとめぐちゃん、大学生らしいが、どうやら二人共経験無しであるらしい。20代童貞&処女による甘酸っぱい大人の中学生日記。男女を意識しだした中学生並のやりとりから初めて、キスするのも一苦労、というかつい好きって言っちゃうだけで真っ赤っ赤↓。
照れまくりだこの20代ども。丁寧語になるこーさんに、どもりながらはいって返事するめぐちゃん……「好きとかつい言っちゃった」と心の中で思ってさらに真っ赤。君らいくつだ。
20代なんだよね。なんでキスもいっぱいいっぱいなのに同棲してるのかは謎やけど。
本人らも年齢は意識していて、特に男の方は非常に気にしている。なにしろヤラハタ、どうしていいかわからない。しかも、どういうわけかめぐちゃんに大人っぽく思われているもんで、そのイメージを壊さないようにと、ついつい大人っぽく振る舞ってしまい、それが故にボロが出せない…という悪循環↓。
ああうん……。でも、しゃあないね。女の子にいいところ見せたい、なんていくつになっても変わらないし、まして好きな女相手ならなおさら。嫌われたくないし、カッコ悪いところも見せたくない。しかしもう歳も歳で、いつまでもいい子ぶってるわけにもいかず……大人ぶってる10代とは比較にならぬ大問題よ。手を出したいんだけど、ボロ出すのが恥ずかしくてできない、でも好きだしでもこの歳で童貞って、あーーーってなってる遅すぎた思春期。
こんな二人が頑張って頑張って、ついにキスとかしちゃって大騒ぎ↓。
「ほっぺた…だけですか?」
悶絶。これね、女の方は女のほうで、ずっと手を出されるのを待っていたんだね。でも、経験のない処女だし、まして女から誘うことも出来ず、どうしていいのかわからなかった。どうやら、男のほうもよくわからんらしい。
よくわからんなりに、頑張って一歩踏み込んできた男に対して、しかも踏み込みすぎたかなと慌てる男に対して、いまだとばかりに引き寄せる。全然熟れていなくて、不器用で、経験の浅さが出まくりなんだけれど、でもそれがいい。気持ちだけでとにかく頑張ってる感じがいい。
ところでこの女の子、いわゆる二次元美少女では全然ないけれど、なんというか「可愛らしい彼女さん」という表現がしっくりくる。こういう子はいいよなぁ。
本当に互いのことをよく知っていく
キスの後は早かった。結局、二人共ちょっとかっこつけてたんやね。それが、相手のことを知り、また自分の恥ずかしいところ、経験のなさをさらけ出すことによって、変な見栄みたいなものがなくなる。きっかけさえあれば、好き合っている二人だから、後は早い。よくわからないながら、二人手探りで、どんどん自分たちのことをよく知っていく……。
もう、ちょっと前まで手を繋ぐだけでもドキドキだったのが、いつの間にか一緒に風呂↓。
でも指摘されるとつい焦って隠す男。照れながらもしっかり見る女。誘っているんだけれどイマイチ堂々としきれない男と、誘われて照れながらもなんだかんだで見るトコ見ている女……ぐあぁなんやお前らもう!ああ!
こうなるまでの過程がいいし、ここに来てまだ洗練しているとは言い難いところ、でもそれでいいよねって思えるところ。人が性に羞恥心を持つのは、その羞恥を共に乗り越えていく過程で本当に互いをよく知れるという性のメカニズム故なんじゃないのかとかよくわからんことを思った。
こーいう恋愛したかったよね、と思うのは永遠の童貞です。問題ないね。オーキードーキー。
死なないけれど悶える。うぶうぶふうふもいいんだけどさ、さすがにあれは糖分過多なところは否定できない。脳内糖尿病で死ねる。それに比べると、こっちは全体的に甘々ながら、ほどよく苦味もあって、断然好きやね俺は。
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