英貴, 1年A組のモンスター 4, 2020
荒れ過ぎている女学院で頑張る令和のヒーロー・自見先生が今回もカッコいい。令和のヒーローはこうじゃないとね。表紙は可愛い女子だけれど、ぶっちゃけ自見先生漫画だからねこれ。1日8時間だけ頑張る男超カッコいい。
とはいえ、仕事とプライベートは完全にわけられるものではないこともまた事実。教師としての態度を求めず、プライベートだ、と前置きしたうえで話を求めれば、自見先生意外とちゃんと答えてくれることが判明。
そして、その価値観から滲み出まくっている訳あり感。もしかして色恋沙汰?色恋沙汰があったんですか先生。
自見先生が気になって仕方ない以下4巻感想。
教師は1日8時間
今回も相変わらず自見先生が素敵な4巻。1日8時間だけしっかり教師する自見先生に惹かれつつも反発も覚える、周囲の人達の反応が面白い。
仕事の時だけ教師だなんてそんな殺生な、と周囲は自見先生を責めるが、自見先生はそんな彼らを「口だけ」と喝破する。実際、周囲の人らは24時間慌てふためているだけで、何もしちゃいないのだ。実働しているのはいつも自見先生。
まぁ同僚の先生たちもバカではないので、己が何もできていないこと、一方自見先生はしっかりと成果を出していることがわかっているので、自見先生に自分はどうなのと言われれば何も言えなくなってしまうわけだ。
気になる自見先生
生徒たちの自見先生に対する想いも複雑だ。自見先生があくまで1日8時間の"お仕事"として自分たちに向き合っているのだと理解してなお、自見先生が生粋の教師であることを無自覚に求めてやまない。
それは子供故の甘えとも捉えられるが、教師たちも似たような状態であることを思うと、一概に子供だからとは言い切れまいな。だいたい高校生にもなれば、その精神面において大人としてのベースはだいたいできているのだし、基本的なところはそう変わるまい。
まぁ、それも間違えてはいないと思う。実際、仕事とプライベートは明確に線引きできるものではない。特に教師という仕事はそうだ。桃や万里が、どんなに拒絶されても、頭の中で自見先生とはそういう人間だと理解しても、心のどこかで求めてしまうのは、そのことを理解しているからだろう。
あの8時間の仕事にかける熱情の源泉は、いったいなにか?なぜここまで強烈に"仕事"と"プライベート"を意識して分けるのか?彼の人生観が反映されていることは間違いないし、そこに彼女たちは惹かれるのだろう。
その人生観には、どうやら過去の事件が色濃く影響しているようだ。恐らく、自見先生も最初からこのようなスタンスではなかったのだろうと思われる。うーん、なんか色恋の匂いがするね?
万里ちゃんは嫌いと言われてもやっぱりめげずに、花を持って見舞いに来られたら目を輝かせて「やっぱり好き」と期待を裏切らない子。ってか若干ネグレクトされているっぽいし、多少突き放されるくらいのほうが良い性癖になってしまっているんじゃないかしら。
そしてクロ百合の花に秘められた自見先生の想いとは……自見先生が気にって次の5巻もポチること間違いなし。
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