『週刊少年ガール』2巻感想:奇想天外さは多少薄れるがカップル感は強まる…しかし片想い多し

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作・中村ゆうひ。全3巻。今回は2巻目。

1巻を読んだ時は現代小説みたいだなーと思った。今回も感じは変わらないが、1巻ほどの奇想天外さは影を潜め、多少普通のラブコメっぽくなった。が、カップル成立は全体の半分もない感じで、どちらかというと三角関係、片想いのほうが多いかもしれない。何度か顔を見せる子もちょくちょく。

以下2巻感想。

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ラブコメの一番美味しいところ

この漫画が素晴らしいなと思うのは、好きになるまでの過程をほぼまるっとすべてすっ飛ばしているところだ。短編オムニバス形式なので、いちいち深掘りできるかってのもあるんだろうけれど、それにしても好きになった理由について、まったくと言っていいほど触れないのは清々しい。

ラブコメとして美味しいのは好きになってからであるし、よくよく考えてみると、好きになった理由なんてのは必ずしも重要ではない。

超常的な展開が続くけれど、そこで表現されているのは、あくまでも彼と彼女の必死な思いであり、とてもわかりやすい。そしてあざとい。ラブコメの一番美味しいところを、ひねた展開でカラッと調理してくれている。ニヤける。

ネタの奇想天外さについては、1巻から比べるとさすがに勢いが落ちているきらいはある。その代わり、男女の絡みそのものの比重が大きくなり、結果としてカップル感が強まっている。ただし、いちゃラブ一辺倒というわけでもなく、というかむしろ実はカップル成立は半分もないくらいで、たいていは片想いや三角関係、中には失恋もあり、案外多彩。だからこそ甘い話がより際立つのであるが。

普通のラブコメっぽくなったものの

一点残念に思ったのは、1巻ほど尖っていないためか、どの話も平均以上でとても楽しめたのだが、これは!という話も特になかったことだ。好き嫌いは多分に主観的ではあるけれど、1巻に比べるとフラットな印象というのは間違えていないだろう。良くも悪くも、普通のラブコメとしての側面が強まった分、1巻よりも安定してニヤニヤできたのだけれど、インパクトは薄れた感がある。1巻の「恋するスカート」くらいパンチが効いたラブコメが1つくらいあるとよかったんだが。

ただこのノリで続けるのはたいへん難しいのは確かだろうし、いい具合にマンネリ化させる意味で、普通のラブコメっぽくしていくのは良いと思う……のだけれど、次で終わりなんだな。残念だな……。

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