『戦×恋 ヴァルラブ』1-5巻感想:イチャイチャが定量的に評価されるちょいエロラブコメ

朝倉亮介, 戦×恋 1, 2016

イチャイチャしたら強くなるという、それだけ聞くとどこかで見た設定のラブコメ戦記のハーレムものなわけだが、イチャイチャが割と客観的かつ定量的なのが面白いと思う。1時間手を繋いだらOKとか、30秒胸を揉んだらOKとか。キスする場所によって細かく時間が変わるの笑ったわ。そんなところ凝られても 笑。

そのため、心の通っていないヒロインに対しても強くなるためにエロいことするのが、なんだか背徳的で面白かったのだが、まぁでもやっぱり通じ合っているほうが経験値は溜まりやすいということで、結局純愛に走るといえばそうかもしれない。最初のほうは敵さんもエロい攻撃してたんだが、4巻くらいからはせいぜい服が破けるくらいだし。

ちょいエロラブコメファンタジー、バトルもあるよ、という感じで、少年が好きなものを詰め込んだような形でございました。以下1-5巻感想。

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形式的いちゃいちゃ判定が面白い

紛うことなきちょいエロハーレムラブコメ漫画。第一話でヒロインがたくさん登場するうえ、顔と一緒に下着を晒すという躊躇わないちょいエロクオリティ。掴みだけエロくて途中からパンチラもしなくなる漫画が世の中にはちょくちょくあるが、本作は話が進んでも常に割とエロいです。

まぁなにしろ、設定がイチャイチャしたら強くなる、強くなって世界を救え!なのでエロくならないはずがないわけだ。しかもそのイチャイチャの仕方が、なんだかマニュアル化されており、1時間手をつなぐとか、1時間二人きりになるとか、30秒胸を揉むとか、やけに定量的かつ客観的なイチャイチャの指標が存在している

この営業のノルマのような判定基準付きイチャイチャが個人的には面白いと感じるところで、特にキスする部位で細かく数値が割り振られているのは笑ってしまった。乳首のキスがやけに長い時間必要だったけれど、個人的には唇のキスよりもハードル高い気がするんですが。

まーね、こういうちょいエロ系のラブコメは肉体的接触のハードルが著しく下がっちゃっていて、その一方で精神的な意味合いが強くなるキスの意味が重くなりがちだから、こうなるのかもしれんね。

指標が客観的であるが故にエロい

そして、客観的基準をクリアすることが重視されるが故、どんなに好き合っていてもそれだけでは強くならず、逆に別に心が通じ合っていなくても、エロいことさえすれば一応経験値は貯まるらしい。このラブコメらしからぬ設定が故に、たとえば拓真を恋人と認めない長女の一千花の胸をひたすら揉むシーンとか、やけにエロく感じてしまった。

まぁでも、心の通っていない状態では経験値もあまり溜まらないようなので、結局はラブコメセオリー的に心を通じ合わせることになるのだろう。うーん、ちょっと残念だが、一応は少年漫画の範疇のようだからしゃあないのか。

2,3巻くらいだと、敵さんもヒロインの服を剥いで胸揉んだりパンツ脱がしたりと、エロい攻撃をしてきたもんだが、4巻以降はせいぜい戦いの過程で服が破ける程度。まぁそうなってしまうのだろうなぁ。なんだかんだいって、健全にエロいほうが需要あるしなぁ。特にこの手の一般向けちょいエロだと。

主人公の造形は

まぁこんな感じなので、ストーリーのほうは特に気にせずヒロインのエロ可愛さを楽しみましょうといったところなのだが、主人公の拓真がそれなりに癖のある男なので、そこのところが気になるといえば気になるか。まぁハーレム系で一番大事なのは主人公の造形だとは思うし、実際面白いハーレム系漫画の主人公は皆少なからず個性的。

だからあくが強いのはいいんだけれど、やはり強面なビジュアルというのはなかなか感情移入しづらいところがある。そして超ヘタレ。まぁ、彼の成長が裏テーマであるらしいので、今後に期待といったところなんだろうか。でももうちょっと素直にエロいほうが、この手のちょいエロ系は楽しめると思うのだがなぁ。

ここまで中古で入手したのだが、続巻を買うかどうかは、、、うむむ……うーん、どうしようかねー。。。機会があったらかなぁ。

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