『僕らはみんな河合荘』アニメ4話:宇佐くんの最高潮なウザ時代について

おうこれはウザくん

例によってAmazonプライムビデオで、僕らはみんな河合荘のアニメをちょくちょくと見ている。アニメ4話を見た。そういえば河合荘の序盤ってこんな感じだったなぁと思いつつ、今回序盤の山場である宇佐くん暴走話、あーあ、あーあ、と言いながら見ていたよ。なんというウザくん。

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アニメ4話は、魔女に煽られた宇佐くんが、律ちゃんを勝手にかわいそがり、ウザくんとなって律ちゃんにストーカーし、終いにブチギレられる話。これはなかなか人間のデリケートなところをついた話で、漫画を愛好する人間はじめ、なにかしらのオタク趣味を持つ人間にとって、孤高を愛する律ちゃんの気持ちは非常によくわかる。そこへコミュ力のある宇佐くんに、勝手な思い込みで「ぼっち可哀想」みたいな態度でつきまとわれるのは、それがいかに好意に基づくものであったとしても、まったくもって許しがたい。が、何故それが許せないのかは、考えてみるとななかなか名状しがたいものがある。

一つには、自分の趣味ならびに人格、人生を否定されているように感じられるからだろうか。一人で趣味に耽っているのは、「好きでやってるんだ」という思いがある。そこを憐れまれる筋合いはない。てめぇの価値観で、勝手に思い込まれて、勝手に憐れまれるなんて、屈辱的以外の何者でもない。しかし、それは一般的な価値観からすると、理解しづらいことであるのは確かだ。同時に、常に一人でいることに対して、一抹の寂しさを感じていることもまた、完全に否定しきれるものではないだろう。「わかってない」という気持ちの反面、「ちょっと痛いとことつかれてる」という相反する気持ちも、あるだろうな。といって、嫌悪しようにも、相手は完全に好意をもって接してきていることもわかるので、なかなか憎みきれるものでもないし。

そんな日々を送るうち、ついに律ちゃんは爆発し、ようやく宇佐くんは自分の思いが独りよがりであったことを知るわけだが、ブチギレシーンの後、「こっからどうやってリカバリーするんだっけ?」と思ったくらいには、割と深刻な話。が、割合さくっと、特に謝るでもなく、仲直りしていた。宇佐くんの行動と距離感には、明白な変化が見て取れ、またそれを律ちゃんも理解したようなので、それでよいのだろう。謝るのも、なんか違う感じするし。許しがたいことではあるかもしれないけれど、悪いことかと言われると、微妙な感じ。

間違いなく、今回の話は宇佐くんと律ちゃんの関係にとって分岐点となる話だった。通常、こういう関係は相性が悪いとか、そんな風に表現される。傍から見ると、これをきっかけに疎遠になってもおかしくないレベルの、決定的な違い。きっかけこそ魔女に煽られてではあるものの、宇佐くんの律ちゃんに対する根本的な無理解が根底にあったことも確か。つまり、二人が接近するうちに、いずれ似たような問題には遅かれ早かれ直面することになったろうよ。

それでも二人が歩み寄れたのは

リカバリー出来たのは、二人ともそれで相手と疎遠になりたくはない、と思っていたからやろうなぁ。短い期間なりに、積み上げてきたものがあった。それを全部崩したくないと思う程度には、それは楽しいことだったんやろし、それに、100%寂しくないと言い切れるものでもなくて、(今回は行き過ぎにしても)構ってくれて嬉しかった自分がいたことも、自覚してるんやろうし。

律ちゃんが「あたしゃ孤高の女王」と完全に孤独心をこじらせていたら、今回のことで恐らく宇佐くんを許せなかったと思うが、律ちゃんはけっこう冷静に自分のことを見ていて、嫌だという気持ちと、相手を否定しきれない気持ちの両方があることを、自覚し悩んでいる。また、好意的な相手を一方的に突き放せるほど、冷たくもなれないし、それで相手を傷つけたくもない。人を否定できるほど、自分が偉いとも思えない。そんで、なんにもわかってないとはいえ、好意100%の宇佐くんを、怒りはすれどやはり突き放すこともできんのだ。この内省的で、自尊心と卑屈さと優しさが複雑に入り混じったところは、律ちゃんの魅力であり同時に面倒臭いところでもあろう。そんな心境に触れて、宇佐くんは自分がいかに浅はかだったかを知るわけだが、そこで面倒臭いと思わず、そんなところも含めて好きだと思えるのであれば、これはこれで人間関係の一つの形なのかもしれない。結局変人好きだろね宇佐くん。

とはいえ、今回の件はかなり長いこと尾を引くことになるのであるが、それはしゃあないわな。っつか原作7巻まできても、まだ完全解決じゃないよねこれ。めんどくせー。

それにしても、宮原るりはよくも、こういう人間の細かな機微を描けるものだなぁと。こういう話を見ると、漫画家すげぇなぁーって思う。この話の後も、世界に許される前の林さんと宇佐くん再会エピソードという鬱シーンが控えているなぁ(ポイント落とし気味だった宇佐くんにとって、結果的には同情票を集める話でもあるが)。それ乗り越えると、一回麻弓さんがシャレにならないダークサイドに堕ちかけるくらいで、特に鬱い感じにはならんけど(相変わらず定期的にギクシャクするけど)、アニメはどこらへんまでやるんだろう。林さんの汚名返上までは至らんのだろうな。

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