『恋愛暴君』1-4巻感想:ハーレムのようなハーレムじゃないような

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作・三星めがね。2013年1巻より。

色々な意味で無節操なラブコメ。ノリはギャグだがシリアス要素をシリアスに入れてくることもある。割とデリカシーのないギャグが多めなので、そこで好き嫌い分かれそう。同性愛要素もそれなりにあるのでそこが苦手だとつらい。

ジャンルとしては一応ハーレムものに入るが、どちらかというとコミュニティ的なので個人的にはハーレムとは感じない。まぁ4巻にもなると多少ハーレムっぽいようにも感じられるが……今後の展開次第か。別にハーレムである必要はないと思うけど。

以下1-4巻感想。

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ハーレムというよりは

よく目にするので気になっていた作品の一つだったのだけれど、ようやく。思っていたより、だいぶカオスな作品であった。ハーレムっぽいし、ハーレムのジャンルに入るのだろうけれど、どうだろうな。純粋理想的なハーレムって一人の男を中心にした世界だと思うけれど、これはどうみたってそうじゃないしな。どちらかというとコミュニティ的で、フリーセックス(本来の意味は違うけれど、日本語ではそういう意味として定着してるし、この表現が一番しっくりくるので使う)の世界観。これはハーレムとは全然違うんだけれど、ハーレムと呼ばれることがあるジャンルだ(このへんの話を昔書いた記事「漫画のハーレムものはだいたいハーレムじゃない」)。

ヒロインの一人・茜がヤンデレなので、これで本当にハーレムだったらけっこうすごいんだが。ヤンデレは基本的に混ぜるな危険。メインヒロインのグリや、浮気をした(と思い込んでいる)主人公・青司を平然と殺しにかかるという、殺傷力のあるタイプなので、なおさら。

でも茜の百合な妹・柚の存在は明らかにハーレムとしては邪道。が、見る限り、先天的な同性愛者というわけではなさそうだ。茜が軽くあしらっているのは、それがわかってるからにも思えるし。4巻にもなるとけっこう青司にもデレるようになるしな。ってか、マイナススタートだった分ラブコメ的にはむしろ一番おいしい子。

とはいえ総合的には、4巻時点だとまだまだハーレム?という感じ。別にハーレムを目指す必要もないと思うが。どうも、次世代の神たるグリに愛を教える、というのが主目的であるらしいし。

ギャグが…

個人的に一番気になったのは、ハーレムの性質よりもギャグの性質だったりなんだり。ギャグが少しばかりデリカシーのないところがあるように思えたんよなー。グリが遊び半分、面白半分でカップル乱造(しかもほとんど男同士)させてしまうところなんか特にそうで、遊び半分で他人の人生、生活を滅茶苦茶にしてしまうのは、ギャグでもちょっと笑えない

作中では、キスノートに書かれてカップルになることは、別に心を支配するようなことではないと示唆される。そんなら内閣のおエライさんや女子生徒の追っかけ同士の間に元から恋人的な意味での絆があったと解釈しないといかんのかという話だが、やはりそれは無理があるだろう。すると、キスノート焼失回のラストで、茜が青司に対する気持ちを本物と言うのも説得力を欠いてしまうよな、と思う。まぁ茜の場合は、そもそもキスノートに書かれる前からヤンデレぶりを発揮していたので、本物なのはそうなんだろうが、それはそれでキスノート焼失したからと、茜の気持ちの変化を疑うこと自体が茶番。なんかこう、筋が通ってない感じが気になる。

ギャグがシリアスの中で映えるのはよいコメディだが、それはギャグがシリアスでも通用する世界観のものであれば。翻って、このギャグはとてもシリアスに通用するギャグとも思えず…。ギャグマンガ日和ならいざしらず、恋愛をテーマに扱う作品で、恋愛をここまで軽く扱ったギャグというのもどうだろうなぁ。

何故かバトル展開っぽくもなるし、茜周りのシリアス要素が不安要因でもある。とりあえず、もうちょっと読んでみようと思う。

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