『田中くんはいつもけだるげ』72話感想:白石さん久々!田中のさりげない優しさを深読みしてみる

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episode.72きてた。前回に引き続きカラオケ回。志村のモテ活に付き合わされる田中。白石さん久しぶりやね。

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モテ活

この漫画では割と珍しい引きを見せた今回、やはり大したことがあるわけではなく加藤の歌が思いの外うまくて志村が打ちひしがれるという、それだけであった。たいへんらしい展開。

その後志村はモテ活をやめる数年後にモテ期がくることを示唆されている。数年後っていうと……大学卒業して働き出してからあたりだろうか。おーってことは制服デートはできそうにないんだな志村。残念。彼が数年後、どうなっているのかちょっと見てみたい。

ワックのおねーさんは、加藤の美声を田中と勘違いし、ちょっとときめいて出て行く。男子高校生くん…そうか名前知らないんだっけ。お店によく来る特徴的な客ってだけだからね。この二人は確かに目立つ。何をしている、というわけではないのだけれど目立つ。さりげないけど目立つ。

こういうさりげなさが、志村には必要なのだろうねぇ。

久々白石さん

で、カラオケで疲れてぐったりした田中は、翌日までその疲れを引張る。で、その様子を白石に見られて、「どうしたの?」と声をかけられる。白石さん久々ー!ラブコメ担当!

そして田中がカラオケに行ってきたことから、白石は今度友達と初めてのカラオケに行く予定があることを話し、「田中くんも行くってことは、やっぱりすっごく楽しいんだねカラオケって!」と邪念なく輝く笑顔で田中に聞いてしまう。

田中の性格、また田中の様子や口ぶりから、楽しくなかったことは容易に想像できそうなもんだが、今度自分の身に関係することだからか、そこに思い至らない。で、田中はちょっと白石の様子を窺った後、つい先程「二度といくまい」と胸中で決意したカラオケについて「めっちゃ楽しいよ」と評する。

これは、そういう言葉が求められていることを白石の調子から理解したのだろう。白石の性格ならめっちゃ楽しめるだろうし。ただ、初めての友達とのカラオケの予定に、期待もあれば不安もあるはず。元芋ガールの白石にとって、カラオケの予定はそれなりに心理的プレッシャーも感じさせていたろう。であれば、ここで彼女に必要なのは、田中の素直な感想よりも、「楽しい」の一言のほうだ。増してあの田中が楽しいとなれば、白石の不安は吹っ飛び期待が高まるだろう。

ラブコメ的にちょっと深読み妄想

こういう気の使い方は、実に田中らしいところ。田中らしく、同時に珍しいところでもある。ちゃんと気と使うんやな。白石の性格を理解したうえで、求められていることを言ってあげようと思えたのは、田中生来のさりげない優しさはあるにしても、そこに非常に微妙な男女の機微のようなものもあったのではなかろうか

そして一連のやりとりを見ていた太田。もちろん太田は、田中が本当は楽しくなかったこともすべてわかっている。このやりとりに、何か思うところがあったのか、田中の優しさについて「確証はないが」と前置きしながらも、モテるんじゃないか?とコメントする。

一般的な言い回しでボカしているけれど、太田は白石の気持ちになんとなく感づいているところがある?とも思う。「確証はないが」という言い方に含みを感じるし、視線の先には白石がいるし。本当に言葉そのもののただの一般論だったら、「確証はないが」という前置きはしないような気がする。太田は大人で、かつ田中のこともよく理解しているからなぁ。一般論でそれとなく様子をうかがう、くらいはするだろう。そして、必要以上には突っ込まない絶妙な距離感を保てる男。ナイスガイ太田。

そんでまた、「確証はないが」と前置きする太田を見る時の田中の表情が、ちょっと今までに見たこと無い感じやね。「なんだよ」とでも言いたげな。田中も女子の白石に対して気を利かせたことは自覚しているだろうし、太田がそれを理解していることもわかっているだろう。そのうえで何かコメントしようとする太田に対し、高校生男子らしいちょっとした緊張と照れを含んだ表情というか、そんな感じがする。

そしてこの表情と間の後に、いつもの感じでだらっと弛緩して終わる、とてもこの二人らしい感じでよかったのぅ。

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