『怪物王女』12-19巻感想:ヒロが姫に相応しい男になっていく…

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どう考えてもいわゆるB級のごった煮なんだが、それだけで終わらない何かを感じるのはやはり姫のキャラクターが為せる奇跡か。そして、あのヒロが、姫に相応しい男へと成長していく……二人の関係が強固に築かれ、絆の結ばれていく様が、本当に素敵やわ。

以下感想。

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ヒロが…なんという精悍な男に…

本作では定番の一つのタイムワープだが(ジゴワットの電力でな!)、9年後のヒロの登場には痺れた↓。

光永康則, 怪物王女, 第16巻
光永康則, 怪物王女, 第16巻

颯爽と登場し、ピンチの姫を救い出す!まさに姫と騎士ですよ!お姫様抱っこですよ!!

この漫画は、B級テイストで塗りかためた世界観の中で、高貴を具現化したかのような「姫」のキャラクターが眩しく輝いているのがまず第一だった。そこへいくと、ヒロは初登場時からしばらく非常に頼りないもので、そのポジションといえば保護者と子供、いいとこ姉と弟にしか見えないものだった。

それが、姫のそばにいたいと、姫に相応しくあろうとするヒロが、どんどん逞しく成長していき、命懸けで姫を守り、ときには、死地から救い、ついに姫から背中を預けられるまでになっていた。今ではヒロが姫の第一の戦士であることを、リザも令裡も認めているだろう。

そうして9年後には、特に覚醒している様子もないのに、一見して強キャラの雰囲気を身に纏った戦士に笑

あの姫に対して、ヒロは当初どう見ても弱すぎる(それは力だけの話ではなく)存在に思えた。それが、少しずつ成長し、姫と共にいるにふさわしい、いやヒロ以外には考えられないと、それだけの存在に成長し、また二人の関係が築かれていく。こんなん良すぎるわ。最高やわ。ずるいわ。

ところで、ワープ先の姫、つまり年を取ったヒロインというタブーには触れなかったな。年取ったといっても、26ならいいような気もするが…いや中途半端過ぎて生々しいからあかんのか。でも姫の年齢設定はもうちょっと上でもよかった気がする…こんな早熟な17歳、大人になったらどうなるのかちょっと怖い笑

小ネタ的に挟まれるちょっと色っぽい(?)な話にニヤッと

この漫画は多分かなり自制をきかせながら描かれていて、時折ちょこっと暴走するけれど、B級テイスト溢れるのに性的な話、サービスはほどほど(令裡は見せすぎて逆にエロくないという不思議。そして令裡以外は頑なにパンツ描かない)。なので、時々ちょこっと、色っぽいとも言えない程度に色っぽい話があるだけで、ちょっと嬉しい↓。

光永康則, 怪物王女, 第13巻
光永康則, 怪物王女, 第13巻

リザがヒロに水着を剥ぎ取られた時の周囲の反応。姫も思わず本から目を離して注目。リザのパンツが見えていることをヒロが指摘したときの姫も、なんとなく思う所ありそうな反応していたり。普段あまりにも色のある話がないので、これだけのことでもちょっと嬉しい。

また、姫が防護服を着た時のヒロの反応が↓。

光永康則, 怪物王女, 第18巻
光永康則, 怪物王女, 第18巻

この後即こづかれる。タイムワープで幼き日の姫を見た時に、思わずスカートの下を覗き込もうとしてしまったこともあるし、ヒロもお年頃なのであるな。

姫の本質はその肉体ではないし、その気品、高貴さはその魂から発せられるものである。姫が姫たる所以はその気高い魂にある。が、しかし、それはそれとして、現世に生きるからには肉体もやはり一つ重要なパーツであって、幽霊に取り憑かれた時、自分の肉体のことをそれなりに気に入っているからといって戻ってきたことには、ヒロのこともあるだろうと思う。人間であるヒロにとって、姫の身体はやはり特別なものだから。

……などと脳の溶けたことを語っている間にもう19巻、次がいよいよ最終巻。王継承争いに終止符が打たれる?姫様は不死鳥になってヒロの手が届かないところに言ってしまう?そうではないと思いたいなぁ。

曲者揃いの兄弟の中では、姫様を除くとギリアム兄様が一番好きだった。死に際が趣深くてよかった……。シルヴィア姉様は怖すぎるんだけどやはりラスボスか。フヒトではなさそうに思うが……。どうなるかなぁ……。

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