『PicoPico』感想:衛藤ヒロユキ好きとガジェオタには良い漫画

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作・衛藤ヒロユキ。1997年。何故か表紙イメージが貼れなかったので、表紙はリンク先で。衛藤ヒロユキは表紙で絵柄を確認しないとね……。

初代グルグル中期くらいの絵柄で、衛藤ヒロユキの冒険ファンタジーギャグ。小1の少年少女5人がレギュラー。ラブコメには若すぎるね。実際あまりラブコメない。そしてネタがニッチ。DJ、コンピュータのマニアックなネタ連発。連載雑誌は週刊アスキーですか?って感じ。衛藤ヒロユキやりたい放題なニッチ向けの作品。でも衛藤ヒロユキ好きならきっと楽しい。

以下感想。

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ニッチもニッチ

ファンタジー、DJ、コンピュータ、ゲーム、メルヘン、ギャグ…衛藤ヒロユキの好きなものを適当に詰め込んだ作品。なんとプログラム上の存在であると明言されたRPG世界上で、5人の少年少女(小1)が、やばいをバグをやっつけて世界を救う旅に出る。

つまり衛藤ヒロユキ得意の冒険ファンタジーギャグなのであるが……とにかくネタがニッチ。ニッチ過ぎて小学生にはまずわからないだろう。好きなものを好きに描いたという感じで、なにかしらの読者層を想定とかしていないんじゃないだろうか。俺も今だからこそ楽しめるけれど、小学生だった当時にこの漫画を読んだら、いったいどれだけ楽しめたか果たして疑問である。

ギャグものではあるけれど、グルグルのような切れ味鋭いギャグではなく、ゆるいギャグ。しかもそのネタがニッチ。一応、ボーイ・ミーツ・ガールなファンタジー冒険ものではあるけれど、主人公たちが小1ということもあって、さすがに色々と若すぎる。ドキドキもハラハラもない。年齢が年齢だけに恋愛要素も少ない。

つまり衛藤ヒロユキの世界観をゆるゆると楽しめる人向けであり、表紙と作風に反して、20歳以上にはならないと中々楽しめないんじゃなかろうかという、ニッチ中のニッチ向けな仕上がりである。グルグルがあったからできたのだろうか。

なお、ニッチだからと言ってもちろんそれが悪いわけではない。ネタがニッチだということは、逆に言うとわかれば面白いということでもある。笑いは狭いほうが面白い。身内ネタなんてその最たるもの。わかれば面白いんだ……ただこれがわかる有望なガキはあまりいないだろうなというだけで。

それにしても、コンピュータ関係の話が懐かしい。1ヶ月後に性能倍が新製品が出る、そんなことが普通にあった時代……まさか3年後にスペックダウンした新製品が売られる時代になるとは思わなんだ。

ネタとして私的に一番おもしろかったのが、電力そのものを擬人化したこと。「つけっぱなしテレビの電気として生涯をまっとうする羽目に」など、電気の使われ方そのものに着目した擬人化は初めて見るので、普通に感心してしまった。

あと一貫して「オタク」じゃなく「マニア」と表現しているのが特徴か。ここらへんの言葉はその時代時代でニュアンスが異なるが、今の「オタク」と「マニア」を足して2で割ったようなニュアンスな感じがする。説明が難しいな。当時、どうだったかなぁ。

ラブがコメるには若すぎる

話の筋は、前述したように、は5人の少年少女が冒険する話である。しかも1997年頃とあって、この頃の衛藤ヒロユキの絵柄はとてもメルヘンチックでプリティな絵柄。もう見ているだけで可愛らしくてたまらない。

……のであるけれど、年齢が小1。小1にしてはませてはいるけれど、やはり小1。ラブをコメらせるには少々若すぎる。色恋要素は全くとは言わないがあまりない。ちいさな恋のメロディは響かない。この頃の衛藤ヒロユキの絵柄でラブコメってたら、もうそれだけで俺は満足だけれど、残念ながら。

衛藤ヒロユキ好きとガジェット好きにはいい漫画

一般的に薦められるかと言うとあまり薦められないけれど、(特にこの頃の)衛藤ヒロユキが好きな人や、あとガジェット関係全般のネタが好きな人にはそこそこ楽しめる漫画である。

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