『鬼が出るか蛇が出るか』1-2巻感想:安心の人外ハーレム

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作・あどべんちゃら。2015年1-2巻。2017年全5巻完結済み。

ジャンルとしては妖怪ハーレムもの。うーん、妖怪というよりは物の怪かな。いずれにせよ人外ハーレム。…といっても、基本は人間の姿だから人外フェチな方からはコレジャナイかもだけど。

前作据次タカシの憂鬱に引き続きハーレムなのだが、こちらは妖怪ということであまり人の世の法律には頓着なさそう。一応人間として暮らしているようなので、制度としては一夫一妻なのかもしれないが、日本国憲法よりも村の掟のほうが優先されそうな感じ。

この手の話としては父親が出張るのが珍しい。前作でもそうだったけれど、親子間の関係が面白いと思う。以下1-2巻感想。

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前作が面白かったので

前作の据次タカシの憂鬱が面白かったので中古で入手した。中古は作者さんに還元されないからアレなんだけども、やっぱりお値段にはかなわず。私は市井の一庶民。。。

据次タカシの憂鬱は、設定はありがちなハーレムものだったのだけれど、主人公がしっかり主人公していたのが好感で、またヒロインよりも主人公のオカンのほうが目立っていたのが面白かった。いやまぁ、もちろんヒロインも可愛いんだけどさ。ただ複数ヒロインのギャルゲー的なノリだったから、一人ひとりのアクは弱めだったというか。

でも、良いハーレムものって、基本的にはそういうもんじゃないかなって。強烈なヒロインがいたら、相対的に他ヒロインが目立たなくなるし。複数カップリングものならともかくさ、一対多の構成だもの。ヒロイン間ではあらゆる意味で格差はないほうがよい。その分、主人公が頑張ればよいのだ。。。

……という俺が思うハーレムものの基本形に、据次タカシの憂鬱という作品はよく合致していて、楽しめて読めたのである。そんな作者さんの作品だから、本作も読んで見ることにしたわけだ。

丁寧な人外ハーレムでございます

この作品も前作に引き続きハーレムもの。それも、人外ハーレム!人外ものは現代日本の倫理観に必ずしも従わなくてよいということで、ガチのハーレムになりやすい。これが人間だと、どうしてもね。やっぱり倫理観ってのがありますから。据次タカシの憂鬱の憂鬱も、最後はそうだったしね。

それに人外ものは、人外だから人間の女の子と価値観が違うんですよってことで、割とモテの理由も納得感のあるものが作りやすいと言うかね。まぁラブコメ浪漫において、モテる理由に正当性なんてまったく必要ないんだけれど、なんとなく読者が納得できる何か、はやっぱりいるもんで。

本作の場合は、血筋。物の怪の血が流れる主人公・優と、男児が生まれない物の怪の一族、という設定。世界で男が自分ひとりだったらというアレな妄想を、擬似的にやってのけてるわけだ。そりゃまぁ、展開としてはそうなるよね。

ただこの場合、エロースはともかくとして、ラブコメとして大事な大事な関係性はどうなんだ、という問題がある。主人公とヒロインの関係にくるものがなければ、いかにエロくてもエロいだけ。読んで「エロかったです。まる。」で感想終わり。それはつらい。

安心できるラブコメ

しかし、そんな心配もなく、物語は安心できるハーレムなラブコメ。優はタカシほど個性豊かな男ではなく、普通の男の子(一発変換が男の娘だった死にたい)なのだけれど、無個性という感じはしない。それは多分、親父さんとの関係が大きい。

親子の仲が色々な意味でよろしくて、まぁご苦労なさっているのね、と第三者的に微笑ましい。タカシもそうだったけれど、この作者さんはまず親子が素敵でいいわ。しかもラブコメで父親が目立つってけっこう珍しいよね。まったくないわけじゃないけど。真っ先にらんまが思い浮かぶ俺はおっさん。

ヒロインとの関係が最初はうまくいかないのも良い。そりゃ思春期男子としてはね、いろいろ難しいよな。ちゃんとした恋愛にも憧れがあろうし。妙なプライドだってあるし。自分の中にある子種がほしいだけです、なんて言われて喜べるほどレベルが上がっているはずもない。おまけにヒロインの物の怪っぷりがけっこうガチだし。メインヒロイン・大蛇はキツイわ。漫画では可愛くデフォルメしているけれど。でもこの蛇の娘いい性格しているよね。

いまのところ、可愛いのは牛の娘な感じだけれど、個人的な好みはしろかなー。5巻で完結だから、話自体は割とサクッと終わるのかな。

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