『働かないふたり』萌えないけど読んじゃう兄妹(家族)もの

吉田覚, 働かないふたり, 第1巻
吉田覚, 働かないふたり, 第1巻

↑このノリが続く兄妹ニート漫画。なんとなく読んじゃう感じ。兄妹といってもいやらしい兄妹ではない。notラブコメ。

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基本情報

働かないふたり | くらげバンチ

Webでも連載している、というかWeb出身みたい。作者は吉田覚。2016年1月30日現在第7巻まで出ているが、俺が使っている電子書籍サイトBookLiveでは第5巻までしか出ていないのでその分しか読んでいない。電子書籍の販売遅らせるのはいい加減にやめてほしい。Kindleなら6巻まで出ている。本当はKindle一本でいきたいんだけどポイントがなぁ。

だいたいこんな感じ

ニート兄妹の生活を描いたコメディ漫画。両親もしっかり出てくる。20代のニート二人を抱えている家庭なのに不思議と悲壮感はなく、むしろ割と楽しそうな家族なのが妙に面白い。かといってニートを肯定しているのではなく、問題だと考えてそれなりになんとかしようともしており、バランスが取れている。が、なかなかどうして家族仲は良く、正直どんなに自分のほうが世間体よくとも、この家族を羨ましいと感じる人はけっこういるのではないかと思う。

いわゆる兄妹ものに分類されるだろうけど、まったく萌えない。いや、正直最初のほうの話は若干萌え要素もあると思う。春子がちょっと儚げに描かれている。第1回のアニメの真似して兄を起こしに行く妹とか割とあざとい。でも萌えない。↓兄が妹の前で屁をこいて妹が怒る様とか可愛らしくはあるんだけど。なんというか小学生の仲の良い兄妹みたいだ。

吉田覚, 働かないふたり
吉田覚, 働かないふたり

しかしこれが兄弟だったり姉妹だったら、随分と印象が変わるように思える。いや、生活そのものが変わるだろう。なんというか、笑えないレベルの怠惰に陥るんじゃなかろうか。そこは一応、男女の垣根があり、かつしっかりしているのが兄のほう、というところで多少の安心感が生み出されているように思う。これで逆だったらそれはそれで救えない感じになるような…。

妹がちょっと本当に小学生レベルで大丈夫?って感じではある一方で、兄はどうもその気になればいつでも社会で出られるんじゃないのかと思えるレベルなのだが(妹曰くニートのエリート、即ちエニート)妹のバカさ加減をバカにするでもなく、どこか尊敬しているような節さえあり、たとえばゲームを純粋に楽しむ妹を、ゲームの腕が良い自分よりもゲーマーとして格上だなどと言ったりするのは、何かよほど辛いことが人生であったのではないかと思わされる。

また、決して憐れむわけではなく、このニート兄妹を見て心を落ち着けるお隣さんの存在が面白い。いや、実際この心境はよく理解できるんだ。なにしろこのニート兄妹ときたら、いい年して一日中映画見たり、中古のゲームで盛り上がったり、もし今俺がそんなことしたらなんて時間を無駄にしてしまったんだと考えて、大いに意気消沈すると思う。仕事にせよ勉強にせよ、常に何かしていないと不安になるんだよ。楽しみの漫画を読むのでさえ、こうして何か自分なりの足跡を残そうとしている。自分はいつからこんなになってしまったのか、よく覚えていない。純粋に遊びを楽しむことを難しいと思うようになった。この漫画を読んでいると、ふとそんな自分を自覚し、少し羨ましくなる。

総評

今時の兄妹ものにも関わらず色恋の要素がまるでないという、冷静に考えると当たり前なんだが昨今の情勢的に不思議な感じがするのは昨今の情勢こそが何か根本的に誤っているような気がしないでもないと思いつつこの兄妹もそれはそれで何か間違っている感はあるのだが何か正しい感じもするよくわからんがふんわりと楽しい。

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