『ミルモ様が見てる』感想:おっぱいな幼馴染を煽っていちゃラブな幼馴染漫画

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作・ねこ末端。2014-2015年全2巻。どこかで聞いたようなタイトルだが気にしない。

ゲスいオッサンのような猫が主人公とおっぱいさんな幼馴染を煽ってイチャイチャさせる。おわり。

…というとあまりに身も蓋もないがそういう内容。カップル感はあるがカップリング感はなく、幼馴染万歳!おっぱい万歳!という感じで、ラブコメというよりはギャルゲー的。「幼馴染という関係」そのものにときめく人なら買い。

ワンパターンで物語性もないのに、読んでいて飽きなかった。もっと続いてもよかったのに…全2巻か。以下感想。

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幼馴染もののギャルゲー

幼馴染スキーならこの漫画はきっと楽しめるだろう。この漫画は、友達以上恋人未満の幼馴染な二人を、周囲という周囲が煽りに煽って二人がイチャイチャするのを楽しむ、そういう漫画なんだ。

ねこ末端, ミルモ様が見てる, 第1巻

↑幼馴染属性を持つ人ならこのあざといやりとりに悔しいけどときめいてしまうはずだ。「別に…好きじゃない」のコマでは、男のほうは明らかに意識しているが、女のほうはどうかな?という無反応ぶりであるけれど、次のコマで互いに「む」としていることから、お互いがお互いに「好きじゃない」と言われたことが面白くないのだとわかる。

もちろん、異性として認識しておらずとも「好きじゃない」という否定的な言葉を言われてむっとするのはあることだ。だからむっとしても、それは即好意の裏返しであると100%断じることはできない……が、少なくとも仲が良いのは誰の目にも明らかであるし、それについては当人たちも認めるところだろう。「好きじゃない」と否定するのはやはり、無意識でも異性として見ているところがあるからだ。

この距離感自体は幼馴染もの特有ではないけれど、幼馴染ものとして外せない描写である。

幼馴染漫画

そんな幼馴染をイチャイチャさせる。表題の「ミルモ様」は、表紙で幼馴染のおっぱいよりも小さく描かれているが、主人であるマキと主人公の祐一を煽りに煽っていくスタイルで、付かず離れずだった距離感の二人をグイグイ引き寄せていく。その言動はウブな10代をからかって喜んでいるゲスいオッサンそのもの。

正直一番感情移入できるのはミルモだ。典型的なラブコメ主人公と恋心無自覚型ヒロインの二人を焚きつけるその様を面白く思うのは、俺の性根がカプ厨だからだと思うんだが、どうだろう。

でもカプものとは言い難いんだよな。どこまでも幼馴染カップルな二人ではあり、カップル感はあるのだが、なんというか、カップリング感がない。二人の関係を説明するものとして幼馴染があるというよりは、その逆で、幼馴染な関係という萌え属性があって、それを表現するために描かれた二人、という感じがする。

だからまぁ、ラブコメといえばラブコメなんだけれど、カプものではないなと思う。どちらかと言うとギャルゲー的な楽しみ方かなぁ。幼馴染系のカップリングが好きというよりは、幼馴染という関係そのものが好きな人に向いていると思うし、おっぱい星人ならもう言うことなしだろう。

…そうか、ギャルゲー的なんだな。作者は『陽下3姉妹はかまってほしい』を連載しているけれど、こちらは姉弟・兄妹系のギャルゲーなんだと思うと妙にしっくりくる。一方で、両作品とも表紙にちゃんと男主人公を入れる丁寧さもある。これはやはり、二人の"関係"を描いているからだろう。

つまり、幼馴染漫画なんだな。主人公・祐一とヒロイン・マキの関係を描いたのではなくて、幼馴染な二人の関係を描いた漫画、なんだ。その二人が、祐一とマキだった。そんな感じ。

カプものではないけれど、関係性を描いたものには違いないからかな。なんだか随分楽しめてしまった。変に綺麗に落とさずコメディに徹した構成は、ワンパターンながら飽きさせない作りで、けっこう面白かった。話もベタベタだけど、テンプレではなく王道なのです。この手合いのは話が絶望的につまらないものも多いので、飽きずに読めたというだけで嬉しい漫画。2巻で終わってしまったのは惜しいなと思う。続いていれば、二人の関係そのものが幼馴染の一言で表せない特別性ができて、カプものとしても面白くなったかもしれないのになー。

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