『恋するみちるお嬢様』感想

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作・若林稔弥。2012-2013年全2巻。

発育不全なお嬢様・みちると、ツン分強めのツンデレ家庭教師・榊のいちゃラブ系ラブコメ。基本的にはイチャイチャしているだけなんだが、榊のツンが中々にツンなので、そこで人を選ぶか。好きな人は好きだろう。

ツン強めのツンデレヒーローが描ける男作者は稀有じゃなかろうか。以下全2巻感想。

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イチャイチャに始まりイチャイチャに終わる

本作はヒロインにして主人公のお嬢様・みちると、ツン分強めのツンデレ家庭教師・榊がイチャイチャして始まりイチャイチャしてイチャイチャして終わる漫画。作者さんの他作(僕はお姫様になれない、徒然チルドレン)と変わらず、ベタベタなラブコメをしなさる。

しかし、榊のツンが割とけっこうなツンなので、甘々系を求める向けには合わない、かもしれない。もちろん本質的にはいちゃラブと言って差し支えないとは思うのだけれど……。榊のキャラは少女漫画のヒーローのようだ。ツン分強めツンデレヒーローを描ける男作者はそういないと思うがどうだろう。そこはやはり、カップルを描くのがうまい作者さんだからだろう。

ツンデレヒーロー

ヒロインでもそうだが、ツンデレは関係性の中で成り立つものなので、ツンデレを描くとは彼と彼女の関係を描くことにほかならない。そこへいくと、みちると榊のバランスは良く出来ている。榊は誰に対しても厳しいわけではなく、他の女生徒に対しては紳士的ですらあるが、素直になれないみちるお嬢様に対してはとにかく厳しい。だがそれは、親しさと好意の裏返しだと捉えられる。そこがいい。

そんな我儘で発育不全なお嬢様と、クールでドSなツンデレ家庭教師……ハマる人にはハマる設定だろうな。ただ、俺はクール系の強キャラはあまり好かない。別に野郎だからというわけでもなく、ヒロインでもそう。昔はそうでもなかったので、歳食ったからかもしれない。人間弱いところ見せてなんぼだろうと思うので、どうしても榊みたいなのはなー……。みちるが勉強張り切って(いるフリをして)、そんなキャラじゃないだろうと狼狽する榊の回なんかはけっこう楽しかった。

もう少し続いていれば、互いの強いところ弱いところがもっと描かれて、味わい深いカップルに見えたかもしれない。ツンデレというか、素直になれない二人、なので。榊はみちるに素直になれと言うけれど、素直になれないのは榊も一緒。未熟な二人が共に成長していく……には2巻の尺は短かったようで、あまり発展しないままに終わってしまった。うーん残念。

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