『この素晴らしい世界に日常を!』感想:無難だが無難なだけで十分

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原作・暁なつめ。漫画・染宮すずめ。2017年。ライトノベル「この素晴らしい世界に祝福を!」のコミカライズ。原作よりはアニメ版のコミカライズという感じ。表題から察せられる通り、カズマたちの日常を描いたショートストーリー系ギャグ本。

安定して健全系の同人誌という感じ。毒も刺激もなく、読み終わった後ネタをほとんど覚えていなかった(太る駄女神くらいか)が、別につまらないわけではない。読んでいる間はそこそこ楽しい。

こういう公式二次創作を手に取るのはもっとその作品の世界観に浸りたいというのが動機なので、それで十分とも言える。同人誌と思えば安い。多くのキャラに焦点を当てているのは公式として好感。

以下感想。

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カズマのホモ疑惑と太る駄女神

基本的にぬるいネタのショートストーリー集で、特別に何か言うことはないのだが、あえて印象に残ったネタをあげるなら、カズマのホモ疑惑と太る駄女神。

ホモ疑惑が印象に残ったのは俺がラブコメ脳だから。まぁどんなんでも色っぽいネタは楽しいよ。それにめぐみんやダクネスがカズマの性的対象に興味を示すのは、恋愛フラグとも取ることができるしな。こういうところで細かくニヤニヤできてこそのラブコメ脳よ。

駄女神ダイエットの話は、"太る"というヒロインのタブーをやってのけたから。ギャグ系では時々あるけど、本作はギャグ多めとはいえ一応ストーリーもので、なんといっても萌え系だしね。アクアのキャラだから出来たと言えばそうだろうが。まんまるアクア様可愛い。

無難

印象に残ったのはそれくらいだが、逆に言うと悪印象があったわけではなく、それだけでもコミカライズとしてはよかったように思う。コミカライズは、あまりにもつまらなすぎて目が滑り、10分くらいで読了してしまうものもままあるので…(しかもコミカライズはやけに高いことが多い…だがBOOKOFF100円コーナーの常連でもある)。

色々なキャラに焦点を当てているのは、公式のコミカライズとして非常に好感がもてる。この手のはキャラクターの選定がメチャクチャ偏っていたり、酷いのだとネタまで被っていることがある。複数人寄せ集めて作ったアンソロなんかはそうなりがちなんだが、酷いやつは本当に酷い。

本コミカライズはレギュラーはもちろん脇キャラにもスポットがあたる。デュラハンの話くらいならたまに見るが、カズマとキョウヤが遊びで勝負という、恐ろしく需要のなさそうな話を描いているのはとてもよかったと思う

総じて、公式のコミカライズとして非常に無難なものだが、このコミカライズという地雷原では、無難であるというだけでも十分である。

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