『金の彼女 銀の彼女』1巻感想:トリッキーなヒロイン分裂ネタながら安定のドタバタラブコメ

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作・赤衣丸歩郎。2014年1巻刊行。ブラック嫁によろしくの2巻はいつ出るんですかね…。

ジキル博士とハイド氏のごとく、好きな子が表と裏で分裂したよという話。分裂したうえ、選べるのはどうもどちらか一人らしい。

傾向は一言で言うと「ドタバタラブコメ」。この言葉がこれほどよく似合うラブコメは、昨今では逆に珍しいかも。1ページ目からヒロインのパンツ姿がお披露目され、お色気要素もそれなりであるが、あまりエロくはない。

主人公が案外好漢なのも特徴。

以下1巻感想。

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安定している

なんてーか、安定してる。開口一番に言うことじゃないような気もするけど、とにかくそうなんだ。

ロッククライミングを特技に持ち、文字通りどんな壁も乗り越える不屈の男・安田は、主人公としてぼちぼちの個性を持ちつつ、高嶺の花のお嬢様にベタ惚れ。自分から積極的に行動するタイプの主人公なので、完全受け身系無個性ハーレム主人公の百倍好感が持てる。ヒロイン・綾之峰英里華は、いかにも才色兼備のお嬢様でありながら、一人の年頃の娘として、普通に扱われたいという願望を持つので、自分を籠から連れ出してくれそうな主人公を憎からず想っているという、お嬢様キャラの定番か。

ヒロイン分裂というネタそのものはトリッキーなので、ベースは安定しているほうがよいということかもしれない。そして大真面目に分裂ネタに取り組んでいるというよりは、ドタバタラブコメ的なところに今のところ力点を置いており、結果、めちゃ安定している印象。

とはいえ作品テーマの根幹に分裂ネタを持ってきた限りは、なにかしらの展開と結論があるのだろう。順当に考えれば、裏にあたる偽之峰と親睦を深めつつ、それが自身の一部であることを表が強く認識し、主人公は裏に惹かれながらも表も愛し、最終的に表をベースにしながらも裏の影響を濃くして元に戻る、というのが順当っぽいが。

どうなるのかな。分裂ネタに深入りするのかどうかも、現段階では判然としない。ただいずれにしても、楽しく読めた。この定番のドタバタラブコメっぷりが、最近だとむしろ珍しいと思う。ということで、続巻購入。

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