『きみといると』1巻感想:普通の男女が普通に恋愛すれば、それが最高のラブコメなのだと

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作・かがみふみを。

普通の高校生の男女が、普通に出会って普通に恋愛する……のだが、それが悶える。別に個性的なキャラってわけじゃないし、展開はありがちだし、大きな山場があるわけでもないし、それなのにどうしてこんなにも、こんなにも……むず痒くなるのか!

いやこれはちょっと本当に……素晴らしいな。以下1巻感想。

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普通の男女なのに

なんとなく昭和を思わせる背景で、高校生の主人公・岩井とヒロイン・山河が出会ってからのウブな青春。なのだが、なんというか、「主人公」とか「ヒロイン」という言葉が大仰に思えてしまうくらい、フッツーの二人。特徴らしい特徴がないというか。

いや、まったく特徴がないわけじゃない。ただその特徴が、物語の登場人物というより、友達の個性という感じがする。現実では、その人の性格と性質を個性というけれど、物語においては、もっとわかりやすい、記号化されたものをキャラクターの個性とすることが多いもんだ。それがない。強いて言えばヒロインの山河はロリ属性といえるかもしれないが、そこは本質ではなくて、もう本当に普通の男女。

にも関わらず、読んでいると脳が溶ける。何か、むず痒くなってくる。普通の男女が普通に恋愛している様がたまらない。どうやって名前を聞くかで何日も悩んだり、メールひとつ送るのに一人大騒ぎしたり、ああもうこいつら可愛いなと、世界平和を祈りたい気分になるよ。もうほんっとに普通の男女なんだけどね↓。

かがみふみを, きみといると, 第1巻

可愛らしい子ではあるけれど、格別美少女ってわけでもない。それが群衆の中で輝いて見えるのだと、マジか、そうか、恋愛はそうあってほしいもんだよな。なにもヤバイことなんかないぞ。そうなっても仕方ない、山河さん可愛いし↓。

かがみふみを, きみといると, 第1巻

メアド聞いてこんな反応返ってきたら悶えるわ。そりゃしゃーないわ。なんか普通普通って言ってきたけど、だんだん普通ってなんだという気がしてきた。これ普通か?普通じゃないよな。でも普通っぽい。つまりアレだ、普通じゃないくらい普通に可愛い。普通が一番の幸せとはよく言ったもんだね。俺にもこんな普通があればよかったのにね。あーあ。あーあ。

2巻読も…。

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