変に気合い入れると何も書けなくなるのである

本サイトは「レビューサイト」なんて嘯いているけれど、実態としては「感想」にすらなっていない「思ったこと」を垂れ流しているだけという、感情の掃き溜めに過ぎない。第一義的には、いい加減知識の鍔迫り合いにも疲れて、もっと素直にいいものを求めたいという気持ちもある。一方で、ちゃんとしたレビューは難しい、というのもある。しかし変に気合いの入ったレビューよりかは、稚拙でも感情の昂ぶりをそのまま書くほうが共感を呼び起こしそうなものであるし、もっと気楽に書きたいもんだと思う。

スポンサーリンク

感情の昂りをそのままに

素直に感情を吐露するのは、案外難しい。裸の自分をそのまま曝け出すようなものだからだ。普通人前に出る時は、それなりにオシャレに決めて、人様に見せられるよう格好つけるものである。

だから、冒頭に感情の掃き溜めとは言ったものの、実際のところそれなりに加工はしている。てめぇの汚い身体や排泄物をそのまま見せつけるようなことはさすがにできない。また、特にネガティブな感情を出すときは、書き方に気をつけないと、無用に人を傷つけることもあろう。ま、そうは言っても、世の中には「自分と感じ方が違う」というだけで苛立つ人もいて、あまり気を使いすぎると何も書けなくなるので、折り合いはつけなければならないが。

とはいえ、基本的には思ったことをなるべくそのまま書くようにしている。大してありもしない知識の偏光メガネをかけて見るのではなく、読みながら自分の中で生じた感情の昂りを大切にしたいと思っている。このサイトはジャンルが「ラブコメ漫画」なので、これはかなり気恥ずかしい行為であり、よくも続けているなぁと自分でも思う。

知識といっても、これはいわゆる「お約束」は含めない。お約束とは、ラブコメの定番とか、作者の十八番みたいなものだ。物語を楽しむには、「お約束」を知っておく必要がある(それは何もあからさまにメタなネタに限らない)。知識はそんなんではなく、もっとこう、小賢しい。たとえば「この作者のルーツは〜〜でこれは○○年代のグラスゴーにおいて若者の間で流行したポップアートの影響を色濃くなんちゃら」とか「○○のモチーフは△△でこれは大正浪漫のほにゃらら」とか「○○先生は☓☓先生の元アシで△△先生と交流があり云々」ゲンナリする。知るか!

気の迷いで気合いを入れると…

ということで、いい加減知識の鍔迫り合いは嫌だという気持ちもあり、またそろそろええ歳なのでラブコメを楽しめる時間も残りわずかなのではないかという焦り(アクセス解析を見ると人生の先輩方がチラホラいるが)もあり、なるだけ素直に書き散らしている(しかし作品を楽しむのに必要なお約束と必ずしも必要ない知識の境界線は、決して明確ではない)。

このサイトのような雑多なレビューサイトは質より量という一面もあるので、基本的に思ったことを素直に書く、というスタンスでいいと思っているのだけれど、時折、何かの気の迷いで「ちょっとちゃんとした感想書きたいな」と思うことがある。

たとえば『現代魔女図鑑』などはもう随分前に最終巻を読んで、それなりに感じ入るところがあったので、ちょっと一回読み直してちゃんと感想書こうか、などと考えてしまったが最後、いまだ記事を書かないまま数ヶ月が経過し、いまや内容をだいぶ忘れてかけている。

ちゃんと書きたいなどと思ったということは、自分的に良かった作品ということであるのだが、変にいいこと書こうして、その結果何も書けないというのではしょうもない。そりゃ、しっかり時間を取って、最初から読み直し、情報を整理してえいやっと書けばよいのだろうが、そんな時間はそうそう取れないし、何よりなんだか仕事みたいで楽しくない。

テキトーでいいのだが

だいたいネットで素人の論評などさして読もうと思わない。それより、「いやーこれよかったわー」という共感こそ欲するところだろう。ああうん、やっぱこれいいよなっていう共感があればそれだけで十分のハズ。

そういう共感が今のネット上で見つけづらくなって久しい。この手のやつの検索結果がまとめサイトばっかになっちまったのはいつからだろう。特にアニメ化すると検索結果の汚染が半端ない。それだったら自分で作って語るかー、という思いが、こんな生産性のないサイトを作った理由の一つであった。インターネットが一般に普及して随分経つけれど、思う存分好き勝手に語れる場所はないもんだ。

時々相当気合い入れた記事を上げることもあるけれど、そういうのはイレギュラー。140字ではおさまらない感情の昂りを、もっとゆるゆる気楽に書きたいもんだな。テキトーでいいんだ。しかし、それもなかなか難しいことなのだなぁと思う今日この頃である。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です