『僕らはみんな河合荘』ドラマCD感想:なんだか普通のドラマみたいだった

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原作・宮原るり。2014年ドラマCD。アニメ化された勢いで作られた?

原作の話をそのまま起用。河合荘の雰囲気がよく出ている。佐久間とか出てくる話。あと麻弓さんのプチ同窓会チックな飲み会話。

声だけのドラマCDだと、宇佐くんは平常運転にしても、表情と仕草で攻める律ちゃんの可愛さは微妙に表現しきれない感じ。シロさんの奇行も目に見えないせいかあまり目立たない。その分誰よりも目立つのが麻弓さん。麻弓さんの印象しか残っていない。麻弓さん関係は作者さんの生々しいところが存分に発揮されるだけに、なんだか普通にドラマみたいだなと思った。そもそも律ちゃんの顔がいいから始まったラブコメでもあり、妙にリアルなところのある漫画、というか作者さんである。

以下そんなドラマCD感想。

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やっぱり見た目ありきなんだなぁ

本ドラマCDのトラックタイトルは以下。

  1. せめてまともに
  2. 秋の夜長の
  3. うつむかないで

佐久間の話、河合荘でゲームやってチェスる話、麻弓さんがプチ同窓会で大暴れした後シロさんにおぶられて帰る話。

普通に面白かった。この「普通に」とかいう現代が生んだ謎の形容詞、その意味は曖昧模糊としながらもいわんとすることはなんとなくわかるという、実に便利な日本的表現であるが、その曖昧さ故に、仮にもレビューの体で使うのには憚られる表現だ。なのだが、この表現が一番しっくりくる。

ラブコメがどうのとかでなく、面白い話だったなぁと。物語というよりは、友人と愉快な話をしたような面白さ。

それというのも、話のチョイスはあれど、なにより律ちゃんの可愛さがこのドラマCDだとよくわからないのが大きい気がする。ドラマCD自体は非常に原作を大事にしていて、漫画の内容をそのままドラマCDの体裁に適合させた感じなので、話が悪いというわけではない。

律ちゃんの可愛さって、主に表情やら仕草やらで表現されるところが大きいと思うが、ドラマCDは声だけの媒体である。声だけでそれを描写するのは、やはり難しいのだろう。

今回の話だと、チェスにハマってしまって、宇佐くんとプレイしたくてそわそわそわそわ、宇佐くんに向かって頬を赤らめ恥じらいながら「(チェスを)する?」と童貞他変態紳士に活力を与えるシーンがあるのだが、なんだろう、漫画ではこれでもかというほどにあざといシーンだったのが、ドラマCDだと妙に上滑り感があった。いつもは微笑ましい宇佐くんの童貞パワーも若干空回り気味に感じられた。

※イケメンに限るなんて慣用句もあるようが、これはむしろ女性のほうが顕著な傾向であることは多くの人が認めるだろう。美人とブスでは同じことをしても人に与える印象は大きく異なる。そういった可愛さによる影響を遠慮なく描く生々しさがこの作品(というより宮原るりの描く作品)にはあって、律ちゃんが「可愛い」ということを前提にして成り立つ漫画であるが故に、ビジュアルという最大の武器が使えないドラマCDでは、色々厳しいのもしれない。なんのかんの言って、やっぱり律ちゃんの見た目ありきなんだなーと、妙に納得してしまった。

麻弓さんはやっぱり素敵

なので、話自体は面白いし、また河合荘の雰囲気もよく出ていたので、楽しめる作品ではあるのだけれど、今ひとつ物足りなさを感じたのも確か。そんな中で一等頑張っていたのは僕らの麻弓さん。

麻弓さんの話については、その情景が目に浮かぶようだった。漫画ではなく実写で。麻弓さんの話ってそうだよな。麻弓さん関係の話は、アニメよりは実写のほうが向いてそうに思う。なんだかAMラジオの寸劇っぽいなぁ、なんて思ったりもした。車の中で聞いたからかな。

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