『彼とカレット。』4巻(最終巻)感想:最後まで飽きさせない変態どもに幸あれ

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全員大集合の表紙に作者の愛を感じますな。各キャラの立ち位置がよく出来ている。

ついに最終巻。気がついたら最終話。もっと読みたかったなぁ。

以下感想。

みんなよかった

話自体は3巻までと同じように進んでそのまま終わったし、作風についてはさんざん語ったので、今回はキャラクターについて何人か取り上げて感想。

イケダ

一応主人公といっていいのかな。イケメン設定らしいなこのメガネ。

変態紳士というにはやり過ぎているけれど、死んでもおかしくないレベルの種々の鉄拳制裁にも懲りずにセクハラを繰り返すさまは感動的ですらあった。なにげに通常時は一通りの家事をそつなくこなす。学校で勉強している様子はまるでなかったが。しかしよく捕まっとらんねこの人。

みんながこたつに夢中でストーブのよさに気づいてくれないのに、必死でストーブアピールするところなど、モノに対する妙な愛着は好ましくもあった。

本作のリズムを生み出していたキーマン。

カレットさん

ヒロイン?ロボ子なんだが、実態はできの悪いドラえもんのごとく。とはいえ、その子供のような振る舞いが許されているのはロボ子だからというのもあろう。精神年齢と肉体年齢が離れている故に、イケダからのセクハラ対象になりながら、小学生のような行動という落差。コバヤシとのやりとりはまさしく母娘。

イケダに毎日あれだけセクハラされながらも、ミニワンピな服装を貫く。

コバヤシ

年齢的にはヒロインなんだが、カレットさんに対する振る舞いが完全にオカンなので、最後のほうではそういう風にしか見えんかった。しかしイケダ的にはセクハラ対象。最初の間はイケダのセクハラに抗しきれていない感じだったが、だんだんと他のヒロインに負けない制裁をするようになる様は一種の成長を感じる。

他のロボに対する当たりとカレットさんに対する当たりが全然違うのは、ダメな子ほどなんとやらというやつなんだろうか。色々なところでカレットさんはこの人譲りなんだなぁと思うので、一番愛着もあるのだろう。カレットさんがやっていることはコバヤシの願望なのだとも思う。闇を感じなくもない。

イケダに毎度セクハラされながらも、割と短めなスカートでイケダ宅に突撃。

ミヤちゃんとコロちゃん

本作で唯一ラブコメしていた二人。コロちゃんはどこぞで男の娘と解説されているのを見たが、女装以外に女子的な傾向はなさそうなので、どちらかというと女装男子というべきだろう。ほかキャラからの扱いも男に対するそれだし。最近は可愛ければ男でも…的な流れが、半ば暗黙で普通にある中で、しっかり男の子していたのはよかった。

基本的にやられ役のコロちゃんだが、対ミヤちゃんについてはその限りではなく、平生こそミヤちゃんのいいようにやられているが、ミヤちゃんが好き好きでアタックしてきた時には冷たくそれを躱す。

そんな感じで、ミヤちゃんとコロちゃんは、二人だけで上下関係がその場その場でコロコロと入れ替わるのが面白い。普段はミヤちゃん優位だけれど、根っこの部分でミヤちゃん→コロちゃんなので、いざという時にはコロちゃんが優位にたつという逆転現象。後半に行くに従ってミヤちゃんのコロちゃんラブは増大していくので、最後のほうがコロちゃんのほうが優位だったかもしれない。

この二人の関係が一番好きだったな。やはりラブコメは強しか。

びしゃもん

可愛い。変態だけど可愛い。マインクラフトから出てきたかのような不思議な形。

もう終わりか

一人のキャラに様々な面があったのがよかった。イケダには変態の面もあれば生活力の高いイケメン男子の面もあり、両者の顔がその時々の状況に応じて前触れなくくるっと変わる様が、ギャグとして面白いばかりでなく話にも緩急がつき、飽きさせなかったなぁ。

うむ、面白かった。いい作品だった。

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