『かぐや様は告らせたい』6巻感想:竹取物語の素敵解釈に悶絶。幸せになれるラブコメ。読み終わるのがつらい

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作・赤坂アカ。2016年1巻、2017年6巻。野郎向けじゃ今一番勢いがあるラブコメじゃなかろうか。集英社は電子書籍1ヶ月遅らせやがるので、紙媒体で買っちゃった。でも紙ならカバー裏も楽しめるしね…(電子書籍のカバー裏省略は本当に許されざる)。まさかのいらすとや進出。

表紙 笑。モブカップル出してくるとは思わなんだ。しかもこいつら全然出番ない。

さすがに5巻の花火大会ほど劇的な展開はないものの(あのレベルの話を毎回されたら胸焼けするけど)、最高に楽しい幸せになれるラブコメ。白銀とかぐやだけじゃなく、みんな素敵でそれぞれが関係築いているのがいい。特にヒロインのかぐやと友人ポジションの石上の話を描けるのは、野郎向けのラブコメとして稀有だと思う(でもこの漫画は女子も普通に楽しめそうな気がする)。

白銀の竹取物語論が素敵過ぎて俺悶絶。白銀が完全にかぐやのヒーローだけれど、かぐやも待つだけの女じゃなかろう。今後の展開にもすごく期待しつつ以下6巻感想。

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ここで竹取物語とは

今回は白銀の誕生日、お月見、生徒会解散、その幕間にちょこちょこと周囲の人の話。うん……よかった……。本当に素敵やったわ。今回も読み終わるのがつらかった。

一番のニヤニヤはやっぱりお月見回。白銀がナチュラルにかぐやを口説きに口説いてかぐやを悶絶させる回。誕生日回も良かったけどさ。最初の犬猫論争に見せかけてお互いの好きなところ言い合っているイチャイチャ回とかも最高だったけどさ。まぁでもやっぱりお月見回。お月見の際の、白銀の竹取物語論は非常に示唆的で、今後の展開をなんとなく予測させる。

というか、けっこうちゃんと考えられた名前だったのだなと今更気づいた。よくよく考えてみれば、かぐや姫は白銀の言う通りの性悪女もいいところで、しかもハッピーエンドではないし、あまり子供に付けたい名前ではないよなぁ。ただまぁ漫画では適当に古典をモチーフにした名前をつけるのは珍しくなかったので、あまり気にしていなかった。が、ここにきてしっかりと竹取物語の話がされるとは。

竹取物語の話は、どちらかというと帝よりかは翁との別れのほうが印象に残っていたのだけれど、それは俺が大昔子供の頃に聞かされた話だったからかもしれない。確かに、かぐや姫は最後別れの歌を詠み、不死の薬を帝に送っている。

そしてその意味を、白銀は「あの薬はいつか私を迎えに来て」というかぐや姫なりのメッセージだったという独自の解釈を展開。なにその解釈素敵。さらに「"俺たち"の物語だったらそうはならなかった」と続け、かぐやと俺を悶絶させる。超恥ずかしい。やばい。ニヤニヤが止まらない

氷のかぐや姫的なデレ

そうすると、かぐやの性格もけっこうかぐや姫のイメージだったりするんだろうか。特に氷のかぐや。

単独白銀誕生会の話では、かぐやの脳内裁定で久々に氷のかぐや姫が出て来るのだが、ここでなんと氷のかぐやのデレが見られる。

「確かに白銀御行という男は優秀で 私も若い女ですので
本能的に肉体を求めてしまうのは認めましょう」

妙なデレ方だが、つまり氷のかぐやにあっても、気持ちの面では白銀に対する想いはあり、それを理性で押し留めているということだ。そして、一時の気の迷いとして「火遊び程度に済ませておくのが一番」と言っているが、逆に言うと火遊び程度ならばOKらしい。その結果、自分から行くなどということは断じてあってはならないが、白銀のほうから告白してきたならば、"付き合ってやってもいい"という落とし所に落ち着いたのだろう。

最近のアホのかぐやを見ていると忘れそうになるが、この氷のかぐや姫がかぐやの原点であり、今なお忘れられてはいない。風邪を引いたときには幼児退行するし、かぐやはやや多重人格の気があるらしい。それだけ抑圧された人間だということだ。家族愛に飢えているとか、毎度のことながら、かぐや周りの割とシリアス要素がラブコメの範疇でうまい具合に展開されているんだよねぇこの漫画。

最後はかぐやから?

そして本巻最後、生徒会解散の後、かぐやは帰ろうとする会長を引き止め、「一生に一度のわがまま」として白銀にもう一度会長になってほしいと嘆願する。かぐやの性格を知れば、それがいかに特別なことなのか、白銀はわかりすぎるほどよくわかっている。そうして、もうやるつもりはなかった会長選を、もう一度やると決意するわけで、花火大会に続き、白銀は紛うことなきかぐやのヒーローだ。

そうすると、白銀から告白するのが順当だろうと思っていたのだが、告白するのはかぐやなんだろうかという気もしてくる。ここでまた白銀が頑張って、告白も白銀、では、あまりにかぐやが受け身過ぎる。花火大会の時には屋敷を抜け出すなど、かぐやは決して難題を出して月で男が迎えにくるのを待つばかりの女ではないはず。白銀の助けを得ながらも、最後の最後は自分でその殻を割ってほしい。

白銀の告白を待つのではなく、かぐやが自分から告白できてこそ、抑圧から解放され、彼女自身の大きな成長と言える。白銀はつまらないプライドから告白されようとしていたのではなく、そういうかぐやを理解しているからこそ、かぐやから告白されるように動いていた……というのが、今んところ考えられる一番の素敵ロマンスに思えるけれど、さてどうなるかな。

しかし、もし告らせたいかぐやが自ら告白するようになるのだとすると、第一印象で最近の流行っぽいと切り捨ててしまったタイトル「かぐや様は告らせたい」が、もうそれしかないタイトルに思えてくるなぁ。まぁどうなるかわからんけどさ。

どうなっても、きっと素晴らしい展開を見せてくれるはずだとこの漫画は思わせてくれる。かぐやの会長御行呼びが待ち遠しいすなぁ。

本当に読んでいて幸せになれる素敵ラブコメ漫画だわ。有難うだわ。

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