『陽下3姉妹はかまってほしい』2巻感想:躊躇わない義理の姉弟・兄妹漫画

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作・ねこ末端。2017年2巻。別に取り立てて面白い話があるわけでもなければ、強烈なキャラがいるわけでもないのに、ラブコメ好きなら非常に楽しめるだろう、やたら良く出来たギャルゲー的ラブコメ漫画である。

主人公のメガネが羨ましいばかりの漫画。義姉・義妹もの。1巻はほとんどJK姉・美乃里の独壇場だったが、今回は表紙どおり大学生の珠璃が一番目立っている。個人的には珠璃が一番好き。

野郎向けのラブコメでイマドキ珍しい男女一組が表紙なのは、やはり姉弟・兄妹という関係が重要だからなんだろう。姉妹同士の関係もけっこう楽しかったり。キャラクターは割とテンプレなんだが、関係がしっかり描かれているのがいいんだろうな。ほとんど家族間だけで話が完結しているのも好印象。

とってもハッピーな漫画。以下2巻感想。ん?この調子でいくと3巻は小学生の杏梨が中心に?犯罪の予感……。

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ラブコメのあるべき姿

こんなおねーちゃんや妹がいたらよかったのに……という思いを躊躇わずにこれでもかと表現した漫画。前作ミルモ様と同様、なんというかものすごくギャルゲーっぽい感じ。キャラクターは記号化された属性とその関係を表現するための器というような感じがする。前作は幼なじみもので、本作は義理の近親もの。

近親というからには兄弟関係であることが大事。そのためか、この漫画の表紙はスペースの貴重な半分を野郎に割いている。ヒロインの顔が表紙の7割占めていることも珍しくない昨今の野郎的ラブコメ界隈事情を逆行するかのようだが、正解だと思う。一人でお姉ちゃんにはなれないからなー。というか、ラブコメ自体一人じゃできないものなわけで。そこのところをわかってくれない自称ラブコメ漫画が多い中で、嬉しいことだ。

まぁでもヘンタイメガネのキャラがいいかっていうと、別にそんなことはないのだが。いや、三姉妹それぞれのキャラクターさえも、ハッキリ言ってしまうとテンプレで、物珍しくもなんともない。なんだが、この4人のやりとりが読んでいて楽しい。家族、義理の兄弟という関係の中で、彼と彼女の言動が、それぞれ相手を動かしている。姉妹間のやりとりも中々面白く、家族ものとしての側面もある。

さらに美乃里の友人・メグとさっちゃんが交友を深める話まであったが、これは本作の方向性からいくとけっこうな不純物だと思うんだが、実験的な話だったんだろうか。交友関係を広げると、日常ものとしての世界観は広がるけれど、その分ニッチ度は薄まるので、どちらに転ぶか。

てっきりさっちゃんと一番歳が近い美乃里が正ヒロイン路線かと思ったのだが、本巻の珠璃推しを見るとそういうわけでもないらしい。このままいくと、次巻は小学生の杏梨が中心になるのだろうか。杏梨は姉妹の中でも一番の美人さんに育つ気がする。しかも我慢ができる甘えん坊って、割と最強じゃない。今回もお姫様抱っこでご満悦とか、一番あざとく可愛かったな。3巻も期待。

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