『魔法陣グルグル2』9巻感想:懐かしくもあり今でもあり

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作・衛藤ヒロユキ。2017年9巻。

なんだかんだで9巻。初代だったらアラハビカあたりだっけか。続いてるなぁ。まぁ…嬉しいよね。グルグルが続いているのがね。嬉しい。さすがに最初の勢いはないけれどさ、十分面白いし。

あの頃からもう何年経つのかな。みんな大人になったのかな。

以下9巻感想。

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懐かしのデリダ

懐かし枠もついに9巻。デリダ再登場。もうめっちゃ懐かしいわ。ってかデリダの絵柄が完全にあの頃のまんま。まぁおっさんの見た目なんて10年たっても変わらないからな!うん……。

衛藤ヒロユキ, 魔法陣グルグル2, 第9巻

相変わらず怪しいオッサンよ。コイツほど怪しいオッサンは漫画でもそうおらんわ。ちょうど旧版で登場したのもアラハビカ編のあたり、巻数も同じくらいか。初代9巻で、ククリが悪魔になった時、トマ「たいへんなことになりましたね…」ニケ「まーね」からのニケの発言が忘れられない↓。

衛藤ヒロユキ, 魔法陣グルグル, 第9巻

トマのツッコミがナイスだわ。ニケはツッコミ言うけどけっこうボケだよね。

この頃からもう何年経ったんだろう……。アラハビカ編は色々言われているけれど、俺はグルグルで一番好きなんだ。衛藤ヒロユキのポエム癖とギャグが一番うまい具合に融合した、最高のラブコメ編だったと思う。最後ククリの「もう一度旅に連れていってくれますか? 勇者様」とか今読んだら憤死するわ。その後のギップルまで含めて…笑。

子供だった

あの頃は俺も子供だったけれど、グルグルの内容も、まさに夢に突き進む子供たちだった。ククリは恋するハートの教えを拒み、自分で作ると言い放つ。そんなククリに、デリダはグッと親指たてて

デリダ「わしも見たいね 古びた魔法陣より
キミの作った新しい魔法陣を!」

今見ると、子供の頃とは違う感慨が湧いてくる。これは、俺も魔法陣を作る側から見る側にうつったということだろうか。まぁさすがに俺もまだデリダポジション気取るには若かろうとは思いつつも、かつて真っ白だったかもしれない地図には、ところどころ使い込まれ種々の知見が書き込まれている。もう子供ではない。

ニケやククリたちはまぁまだ子供ではあるけれど、大人に差し掛かっている。作中でもそういう青年期の悩みをダイレクトに綴られている。

「思うんだけどさー グルグルって心の魔法じゃない
最近ミグミグ族も大人になりたくないってコが増えてるのよね
そのせいでグルグルが使える期間もズレてるんじゃないかな」

なんかクローズアップ現代みたいなこと言い出した。が、別にこれは現代の日本人が抱える悩みではなく、文明が成熟していくにしたがって起きる普遍的なことじゃなかろうか。ただただ生きるのに必死な世界であれば、こんなことは起きないだろう。良くも悪くも、豊かになった。

そしてその豊かな世界で、俺たちは大人になった。グルグル2を読んでいる人たちは、当時子供だった人たちがたいていだろうけれど(新規の10代の読者とかいるのかしら?)、今でもグルグル追いかけているくらいだから、きっと大人になりきれていないような感覚を、皆持っているんじゃなかろうか。誰よりも作者の衛藤ヒロユキ自身がそうなのかもしれない。

かつてグルグルを読んで笑っていた子供が、荒れた肌に化粧水つけ、新しいグルグルを読んで考え込んでいる。ニケとククリの旅の先には、何が待っているんだろう。衛藤ヒロユキがどんな物語を見せてくれるのか、あの頃のワクワクとは違うけれど、すごく楽しみではあるんだ。

ところで、ククリがアラハビカ編で最後まで開けられなかった扉、「胸の小さい悩み」は解決に向かっているのだろうか。

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