『五等分の花嫁』1-2巻感想:掟破りの逆算式ラブコメ

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作・春場ねぎ。2017年1巻。2018年8月現在既刊5巻。来月6巻出るらしい。

読んだ時にウォッと思った。何しろ漫画の最初が、結婚式直前と思われるところからで、物語はその回想という、ラブコメにあるまじき構成だったので。

しかもカップル系のラブコメというわけでもなく、複数ヒロインが存在する恋愛劇場。最初から犯人がわかっているミステリー小説のようなもので、ちょっと信じられないわけだが、そんな掟破りの構成が成り立つのは、"ヒロインが五つ子"というぶっ飛んだ設定故。設定の妙に思わず嘆息。

設定が奇抜というだけでなく、内容も先を読ませるラブコメでとても楽しかった。1巻だけ無料セールでgetしていたけれど、勢い全巻ポチったでござる。以下1-2巻感想。

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ゴールからスタート

あまり情報収集をしない自分でも、この漫画の名前はそこそこ目につくので、けっこうな話題作なのではないかと思いつつ、少年マガジンということでなんとなく手を出していなかった。いわゆる四大週刊少年誌にあまり触れず育ってきたもので。今にして思えばそれがそもそもの間違いだった気がする。間違いと言ってはなんだが。

さて、この漫画はラブコメにおいては通常クライマックスとされる結婚シーンから始まるという、ラブコメとしては非常にぶっ飛んだ構成なのだが、それにも関わらず先を読ませるラブコメ的ミステリー。

なにしろヒロインが五つ子。無茶するなぁ。まぁ正しく漫画ということかもしれない。主人公・上杉風太郎は五つ子の誰かとくっつくのだろうということが冒頭で示唆されるが、それが誰かはわからない。ラブコメ好きとしては当然誰とくっつくのかが気になって仕方ないわけだ。うまいもんだなぁ。

気になる続き

もちろん、それが気になるのは漫画としての面白さが前提ではある。風太郎は嫌味な男ながら中々の苦労人であり、金に困窮し家族を支えようと奮闘する少年の姿は、あざといながらも涙ぐましい。一方でヒロインたちは、容姿こそ麗しいものの、家は金持ち、そのうえ勉強嫌いで主人公に対する態度もいけすかない。

この人生なめた小娘たちに苦学生のなんたるかを教えてやってくれよという気分になるので、風太郎が報われるその瞬間を求めてページをめくってしまう。そのうちに、まぁ彼女たちには彼女たちで色々とわけありでかつ、またそれなりに愛らしい一面も見えて、そして風太郎との関係をそれぞれ育んでいくので、ここで冒頭のシーンを思い返し、「あの将来の花嫁姿は誰のものなんだ?」と気になったときにはもう作者の掌の上って寸法よ。お見事ですわー。

ということで、無料セールしていた1巻を読み終えたらすぐに既刊5巻をポチるという上客ぶり。出版社の戦略は功を奏したことになる。まぁ楽しみな漫画ができてよかったよ。

今の所のお気に入りは真っ先にデレた五つ子随一のチョロ子・三女の三玖。ってかこの子しか名前覚えてない 笑。勉強できない歴女の卵。これで腐ってたらいろいろな意味で完璧である。

そういえば勉強系のラブコメというと、今はジャンプ系列では筒井大志の「ぼくたちは勉強ができない」がやっているはずだが、巻数も同じような感じだし、やはり互いに意識していたりするんだろうか。でも毛色はだいぶ違うよな。どちらも面白い。受験か…もはやすべて懐かしい……この年で少年漫画のラブコメ読んでいる俺とは……。

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