『五等分の花嫁』9-10巻感想:ミステリーとラブコメのぶつかり合い

春場ねぎ, 五等分の花嫁 9, 2019

感想書かなきゃな、と思っている間に10巻出てしまった。

ラブコメミステリーももうクライマックスなのかなぁ。10巻ではいくつかの謎が解き明かされる……ように見えてやっぱりまだ謎の気がする。終わりが近づいているのか、それとも新たなる幕開けなのか。

恋愛に目覚めた五つ子たちの対立は痛ましくもあるが、それは彼女たちが自立しつつある、ということなので、まぁ思春期の脱皮現象みたいなものか。激動する彼女たちの関係に風太郎はややついていけておらず、ちょっと受け身がち。というか、五つ子に振り回されるのにちょっと嫌気がさしている感じかな。

自分はなんだかんだ言いつつ三玖派なんだけど、どうなるかねー……。以下9-10巻感想。

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五つ子たちの仁義なき戦い

風太郎を巡る五つ子たちの争いが、いよいよ激しくなってきた。この様子を見て、少し寂しく思う人もいるだろうなと思う。もともとめちゃくちゃ仲の良い姉妹というわけではなかったかもしれないけれど、家族の絆はあったわけだし。

まーでもね、しゃあないよね。五つ子というか、双子ものはね。五つ子といっても、本質的なところでは双子とたいして変わらないしね。0と1は有と無で大きく違うし、1と2も違う。でも2と5は一緒。実際、コンピュータにおいては、0と1はTrue or Falseでboolean型として表現されるけれど、2と5はどちらもchar型で表せる。同じ型。まぁつまり情報的に性質が一緒ってことすわ。

で、双子のテーマってどうしても自立とかそういう話になっちゃうよなぁって。それはひどく現実的で、理想世界のラブコメ浪漫からはちょっと遠くなってしまうんだけれど、しかしストーリーを描くなら避けられないんだろう。

一花 vs 二乃

風太郎を巡る恋の争いで、彼女たちは静かに対立するのだが、皮肉なことにその過程を経て、彼女たちは大人になっていくのであった。特に、五つ子ながら長女としての責務を強く感じていたっぽい一花。これほどまでに我欲を強く出したのは人生で初めてではなかろうか。彼女のアプローチはちょっと怖いくらい、っていうか怖い。二乃に女狐とまで言われてしまったが、まぁぴったりくること(どうでもいいけど二乃って平然と「この泥棒猫!」とか言いそうだよね)。

まぁ実際のところこの二人の戦いが面白かった9-10巻。三玖も頑張っていたけれど、二人の激しさに比べるとやっぱちょっとね。しかしここまで激烈に修羅場るとは思わなかった。

正攻法で体当たりをぶちかます二乃に対し、謀略を巡らせる一花の悪い顔が個人的にツボです。ラブコメのヒロインがしちゃいけない顔連発してました。実によかった。でもここまで腹黒いと、メタ的には正妻ポジション難しいよな、とか思ってしまって。まぁ実際美味しいところは三玖がもっていっちゃったわけで。というより、ちょっとさすがにやばくない?というくらいまで溝が深まりそうになったところで、三玖に花をもたせることによって、仲直りしたという感はある。

でも、じゃあ勝者は三玖なのかというと、どうもそうとも限らないみたいだ。なにしろ最後の最後、唯一争いに加わらなかった四葉が、風太郎との因縁の少女であったことが五月の口から明らかになる……マジか!っていうか五月はなにがしたい!

ミステリー色強め?

このミステリーっぷりは五つ子ならではやね。人間のテーマ的には双子ものと同じかもしれないんだけれど、双子じゃミステリーするには容疑者が足りないものな。

ただ、この漫画はラブコメをミステリー仕立てに魅せてくれるのが魅力ではあったものの、ちょっとミステリーが行き過ぎて、ラブコメ部分が素直に楽しめなくなっているような感じはする。10巻なんか特に、風太郎は振り回されるばかりだったし(風太郎本人も、そのことに嫌気がさしている模様)。ラブコメとしては、ちょっとな。

どうなんだろうな。そろそろ、すべての謎が明かされてクライマックスなのか、それとも新たなる劇の幕開けになるのか。どっちなんだろうね。個人的にはもうちょっとラブコメしてほしいんだけれど。っていうかこのまま四葉エンドとか五月エンドになったらちょっと納得いかないし。風太郎まだ一花と三玖の違いしかわかってないし。

ラブコメ的に納得のいくエンドと、ミステリー的な面白さってのは、相反してしまうのかもしれんね。そこがうまく化学反応起こしたら、類を見ない最高のラブコメになりそうなんだが……。どうなるかなぁ。。。

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