『五等分の花嫁』7-8巻感想:すべてのラブコメ主人公に対する必殺奥義、難聴殺し

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作・春場ねぎ。2019年8巻。

8巻表紙は二乃。割とノーマークだったんだけれど、これは完全にやられましたわ。ラブコメ読み慣れている人ほど、クルものがあったんではなかろうか。

なんかもう風太郎分裂したらいいのにと思ってしまう程度にはみんな可愛いしそれぞれ結ばれてほしい感がある。結論は出ているんだろうか……。

もう風太郎を五等分するしかない。以下7,8巻感想。

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炸裂、難聴殺し

二乃ですわ。二乃のターンですわ。正直そんなに推しでもなかったんだけれど、今回でだいぶぐらつきましたわ。。。

二乃はバイクに乗った王子様こと風太郎に連れ去られた時、雰囲気でつい告白までしてしまったわけだけれど、これは安定の「聞こえてませんでした」パターンだった。まぁ実際バイクで後ろの人に呟かれた場合、聞こえないのも無理からぬことではあるものの、「この漫画も難聴やるんだなー…」と思ってしまう程度には、ラブコメでは手垢に塗れ過ぎたパターン。まーでも仕方ないか……と思った矢先に、風太郎と俺を二乃の不意打ちが襲う。

春場ねぎ, 五等分の花嫁, 第8巻

↑ページ開いた時ぞくっとしたよ。贅沢な余白が実にいい味出しているなぁ。雑音も背景も消えて、この瞬間、世界から二人だけの空間が切り取られたようだ。なんて素敵なんだろう。

突然の告白に戸惑う風太郎に対して、二乃は迫りながら畳み掛ける。

「返事なんて求めてないわ ほんとムカツク

 対象外なら 無理にでも意識させてやるわ

 あんたみたいな男でも好きになる女子が地球上に一人くらいいるって言ったわよね

 それが私よ 残念だったわね」

春場ねぎ, 五等分の花嫁, 第8巻

顔を真っ赤にしながら、必死に余裕ぶっこいて迫る様はこれぞラブコメ。さすがの風太郎も朴念仁ではいられない。熱い。ラブコメは基本脳が溶けるんだが、これについては心臓が燃えるような心地だ。

この後温泉編に続くわけだが、二乃の攻勢はそこでも続いていて、風太郎を名前呼びしたり混浴したりキスしようとしたり。ツンの期間が長かっただけに破壊力がある。人気投票、この後にやっていたら二乃だいぶ票を上げたんじゃなかろうか。

自立というテーマ

二乃の想いに焦ったのは風太郎だけではなくて、その気持ちを告げられた長女の一花も内心穏やかではない。で、なんと彼女は妹の恋心を否定するようなことを言うのである。この時の一花の闇を感じさせる表情は見もので、比較的素直な五つ子の中であんな顔ができるのは一花だけだろう。長女として姉妹を引っ張ってきた彼女は、素直なだけではやっていけなかったのかもしれない。もっとも、愛の暴走機関車と化した二乃は、何を言っても聞くような状態ではなかったのだけれど。

二乃が一花を焦燥させたように、一花もまた三玖より良い成績を取ることで、風太郎の一番の生徒になって意識させようとしていた三玖に大きな影響を与えている。心理的に追い詰められた三玖は、独自に動いて風太郎の家庭教師を辞めさせようとさえする。

五つ子は在りし日のみんないっしょの仲良し姉妹ではなく、風太郎を通じて、一人ひとりが各々の道を歩み始めている。ラブコメであると同時に、姉妹の自立の過程が描かれているわけだ。これは双子もの(五つ子だけれど)では定番かもしれないけれど、やはり一人の人間の人生劇場として見応えがあるよね。

そんな変わりゆく彼女たちを、真剣に見分けたいと奮闘する風太郎。五つ子は皆彼にとっても特別な存在になっている。これが一人なら、もう恋仲になっていそうだけれど、でもそれだと最初に教える展開にもならなさそうだ。五人まとめて面倒を見ることで、男女の意識を薄めていたところがあったわけだし。

ラブコメミステリー

一花、二乃、三玖の三人は少なくとも好意を明確にしているわけだけれど、風太郎はどうなんだろう。最後の最後、五つ子の一人が風太郎にキスをして、強烈に意識させている。話を素直に追うと、ここでキスした子が風太郎と結ばれる、ということになりそうだけれど……。

キスする、なりふりかまっていられない、と一番キスフラグを立てているのは二乃だけれど、二乃の想いを知った一花だったとしてもおかしくはない。一方で風太郎に「見つけて」もらった三玖もその気持ちを強めている。四葉と五月でなさそうではあるけれど……しかし、この段階で絞るようなことするだろうか。。。じいさんの口から名前だけ出た零奈のことも絡むんだろうが、もし零奈が母なら母たろうとする五月が一番近い、ということになるんだろうか。うーん。。。

結局のところまだまだわからず、しかしネタは散りばめられており、読者を考え込まさせるわけだが、正直それ以外の子は失恋するのかと思うともういいから風太郎分裂しろよと思わざるを得ない。

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