「ちょっとエッチな」ラブコメの地雷風を浴び続けて思う

自分はKindle読み放題に加入しており、貧乏性なので読まなきゃ損とばかり月にそれなりの冊数を読んでいる。漫画でも読み放題のものがそれなりにあり、特にヴァルキリーコミックスなどは読み放題対象の本が多く、表紙もわかりやすくエロースな感じだったりするので、ついつい読んでしまうのだが、そのたびに「うーん……」。正直、ちょっとエッチアピールは地雷とすら思っているのに。のに。何度も何度も爆風浴びる。きっと明日も。明後日も。

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Kindle 読み放題の愛すべき微妙なラインナップ

Kindle UnlimitedことKindle 読み放題が日本上陸して早数ヶ月。鳴り物入りで始まったサービスであるものの、ラインナップの微妙さからあまり広まってはいない印象である。少しずつ充実していくだろうと期待されたが、売れ筋の本が突然削除されるなどの事件まで起きて、ラインナップは拡充どころかむしろ悪くなった気がする。前に「おお!この本が!」と思ったやつが、今はしれっと読み放題から外れていることもあるし。ジャンルに偏りがあるせいか、Amazonらしからぬレコメンドをされたりもする↓。

何故かBLをおすすめされる俺の図

しかし個人的には期待のサービスなので、応援の意味も込めて毎月1000円払っている。そして金払っている以上、貧乏性故に読まなきゃ損な気がして、微妙を極めたラインナップの中から本を選んでは読み読みしているものの、良い本との出会いもあるが、それ以上にアレな本が多すぎて、時間というかけがえのない資源を無駄にしているのではないかと思わないでもない。そして俺の時間の価値なぞ知れたものということを差っ引いてもなお、その思いを強くさせる作品がまたけっこうあるのだ。

「ちょっとエッチな」の破壊的訴求力

特にそう感じるのが、「金出しては絶対に読まないけれど読み放題ならいいかな…」というラインのもので、その手のやつを読んで満足した試しなどないのだが、それでもなお性懲りもなく読んでは「はぁ…」と嘆息する、その繰り返しに自己嫌悪。

さすがにだいぶ学習してきたものの、今なお学習できずについ手にとってしまう類のものがある。表紙がエロいやつである。そんでもって「ちょっとエッチな」とか書いてあるやつである。決定打である。

我ながらアホだなぁと思うが、この手のやつは金かからないとマジで手にとってしまう。古来より続きいまだ滅びぬキャッチフレーズ「ちょっとエッチな」の破壊的訴求力は確かなのだ。ちょっとか、ちょっとならいいんじゃないか。すごくエッチなのはダメだけど、ちょっとエッチなのは仕方ない、というよくわからない言い訳が、理性を振り払い原始より刻まれた本能を勇気づけ男の背中を押してくれる。仕方ないんだ、そう仕方ない。

ラブコメに多いが

それに、このキャッチフレーズがウリの漫画はラブコメの体裁をしていることが少なくないしな。というか多い。ラブコメはいいものさ。……だが、そうして手にとり読んでも、満足できることは滅多にない。この恥ずかしげもないキャッチフレーズを掲げたものは、その「ちょっと」の度合いには天地の差があるものの、看板に偽りなくちょっとエッチであることは確かだ。ちょっとエッチなラブコメ、一見よさそうだが……。

それが罠なんだ。エロスはいかにもラブコメと相性がよさそうだが、実際はそうでもない。男女の恋愛が一大テーマのラブコメにおいて、ヒロインがせくしーであったり、主人公が羨ましい幸運に恵まれることはわかりやすい魅力に見えるが、よくよく考えるまでもなくラブコメで大切なことはヒロインのパンツが見えることでも主人公の顔に女の尻が偶然のっかることでもない。ラブコメの魅力は主人公とヒロインの関係性でありまたその変化である。つまり、エロいかどうかは、ラブコメ的魅力に直接繋がるわけではなく、むしろラブコメとしてはピントがずれていることも多い

あまり抽象的な話をしても仕方ないので少し実名をあげると、記事冒頭にも上げたコミックヴァルキリーの作品などは読み放題になっているものが多数あり、また青少年をいい感じに刺激する表紙や紹介文で、内容もそうなのだが、ラブコメとしては読み放題のラインナップ以上に微妙の極みである。「ちょっとエッチだったです。まる。」以上の感想が本当に出てこないこと多々。けっこう読んだが、このサイトで感想記事を書いたのは『姫騎士がクラスメート!(漫画)』1巻感想くらいだろうか。しまいにできた記事がこの与太話である。

ラブコメはエロスがメインじゃいけないよ

エロス自体はラブコメにとって重要な要素だと思う。でもそれは、主人公とヒロインの関係をより深く表現するための描写でなくてはならない。エロスによって二人の関係がより際立つのがラブコメであって、エロスのオマケ程度にラブコメされてもちっとも嬉しくないのである。

多分、そういうのは本質的にはラブコメじゃないんだろうと思うが、といって他に言うべき言葉も見当たらない。強いて言うならソフトエロコメディだろうか。そりゃちょっと言いづらいなぁ。申し訳程度にでもラブがあったらラブコメってことになるわな。ラブってのはどこにでも突っ込める便利な要素でもあるからなぁ。

そんなわけで、「ちょっとエッチなラブコメディー!」などと紹介されるやつは高確率で微妙どころか地雷タグとさえ思う今日この頃、懲りずに手にとる俺の脳みそバラしたい。

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