『ちこたん、こわれる』7巻(最終巻)感想:色々解決はする

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作・今井ユウ。2015-2017年、全7巻。

今回は最終巻ということで、やや急展開ながら色々なことの解決編。ラブコメとしてはともかく、いわばネタばらし編なのでスッキリはする。

以下最終巻感想。

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最終ヒロインは…

選ばんのかい!

と思ってしまったのは俺だけじゃないはず。最後ちこたんと別れた後、しれっと付き合い始めた桜坂と猫屋敷であるが、桜坂はどうしてもちこたんのことが忘れられず、それが気になって仕方ない猫屋敷が発破をかける形で、桜坂に発破をかけてちこたんを探しに行く。そして本物のちこたんを見つけ出し、ちこたんの声も取り戻し、ちこたんからの告白を受けて、どちらを選ぶのかと問い詰められた末に出た結論が、「もう少々考えさせて頂いてもよろしいでしょうか」って、あーた。

まぁ、桜坂が一番迷うタイミングであったことは確か。ちこたんは桜坂から告白を受けた時点で無下に断った挙句、勝手にいなくなって、その間猫屋敷が傷心の桜坂の傍にずっといたわけで、言ってしまえば桜坂の猫屋敷に対する情がピークの時に告白の返しをしたわけだからな。NTR寸前までいってヒロイン株を落とすだけ落とした猫屋敷に、ここまで追いつかれたちこたんの体たらくっぷり。

でも、ちこたんを探しに行ったことは、それ自体が桜坂の選択だろう。それは猫屋敷の意志でもあるが。猫屋敷としては、ちこたんの亡霊と戦うくらいならちこたん自身を探し出して、きっちり決着つけたいという気持ちなんだろうし、"一歩リード"に一縷の望みを託してはいたものの、どういう結果になっても仕方ないと覚悟していたろう。

延長戦にしたところで、桜坂がこの後ちこたんを振って猫屋敷を選ぶってあるんだろうか。ちこたんは色々アレな子だけれど、猫屋敷はそのうちいい人見つかるよと思うし、むしろいまさら桜坂と一緒にならんほうが本人のためな気がする。あーでも、オマケの桜坂の妄想みると、思っている以上に猫屋敷に対して情が移っているのかも。なんだかなぁ。最後の桜坂の優柔不断ぶり、ちこたんのヘタレぶり見ると猫屋敷愛人化くらいならあるかもしらん。いっそそこまでいったら面白い。でも「こんなのきっと今だけだな」とは思っているみたいだからやっぱり……。

ちこたん成長物語?

前作のイモリ201の川島と井森のほうが、破れ鍋綴じ蓋カップルで個人的には好きだったなぁ。そういやイモリ201も、最後は女に発破かけられてヒロイン追っかけにいってたか……でも川島と井森のほうが、桜坂とちこたんよりもかなり通じ合っていたよなぁ。だからこそ、あの無茶苦茶なほぼ勢いだけみたいな最後でも迫力があったわけで。

桜坂とちこたんはあまり通じ合っている感じがしない……。だからなんだかんだいって猫屋敷に行く可能性もあんのかなーとか、思うのかもしれん。最後に選べなかったのも、結局そういうことか。うーん……4巻の時はめっちゃワクワクしたんだが。。。

見方を変えて、ちこたんの成長物語とすると、まぁそうなのかなぁとも思う。オマケ漫画の柱見ると、そんな感じのこと描いているし。本巻で焼失したちこたんを抱えたミュウの言葉は示唆的ではあった。

「ドローンを使う限りどんな無茶をしようと自らの命が危険にさらされることはない
その結果命を粗末に扱い生き方が雑になる
お嬢様はドローンを使えば使うほどドジが悪化するんだ」

ここまできて今さらそれかよとツッコミたくなるが、まぁそれはそうだろう。ただここに至る過程が急かつ、結論を下すのがミュウっていうのがなんとも。ラブコメ要素は実はオマケだったのかしら。でも、そう考えると余計に微妙なんだが……。それに最後、ミュウがちこたんと二人で桜坂を待っていたのは、やっぱりラブコメの筋だろう。

この時の「待っていたぞ」と決めるミュウさんの柔らかい笑みは好きだ。最終巻で一番よかった。最後までブルマ貫徹だしミュウさんマジ素敵。そして年増枠だと思ったらオマケで衝撃のカミングアウト。ミュウさん一番好き。次点こなっちゃん。ミュウさんまたみたいなー。

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